前傾角度をキープして打たないと、ナイスショットできない。頭の中ではわかっているのに、いざスウィングし始めると、なぜか起き上がってしまう。一体、どうしたら起き上がらず(=前傾角度を崩さず)に強い球が打てるのか。ツアー通算8勝、2014年の賞金王である小田孔明プロに教えてもらった。

足の付け根を押し込み腰を入れる

そもそも前傾角度が崩れるのは、正しいアドレスが作れていないのが原因で、アマチュアは股関節が入っていない人が多いと指摘するのは、ショットメーカーの小田孔明プロだ。

「前傾角度は、股関節の角度を保ちながら振ることでキープされます。正しいアドレスは【1】左右均等に体重をかける、【2】股関節にクラブを当てて両ひざを軽く曲げる、【3】腰を入れて股関節から前傾する、【4】腕を下ろし、ボールに向かってヘッドをセットするという、4つの手順を踏むと簡単にできます」(小田、以下同)

アイアンの場合、【4】のクラブをセットする際、ソールをベタッと接地して構えると手元が浮き、ダウンスウィングでクラブがループするため体が起き上がってしまう。トウをティペグ一本ぶん上げてハンドダウン気味に構えれば、前傾角度がキープしやすいという。

画像: ティペグが1本入るくらいが目安

ティペグが1本入るくらいが目安

4ステップで前傾角度が崩れないアドレスが完成

股関節を入れるという表現はわかりにくいもの。そこで、真っすぐ立った状態から足の付け根にクラブを当てがい、クラブをギュッと自分の体方向に押し込む。それと同時にひざを軽く曲げることで股関節が入ったアドレスを決めることができる。

画像: 左右均等に体重をかける→股関節にクラブを当て両ひざを軽く曲げる→腰を入れて股関節から前傾する→腕を下ろしてセットアップ完了

左右均等に体重をかける→股関節にクラブを当て両ひざを軽く曲げる→腰を入れて股関節から前傾する→腕を下ろしてセットアップ完了

崩れない前傾姿勢を作るには、まずは土台のアドレスから。さっそく、前傾角度をキープできるアドレスを作ろう。

この記事は、発売中の週刊ゴルフダイジェスト2017年10/24号の特集「なぜキープできない『前傾角度』」の一部。他にも前傾角度をキープできるポイントを、プロやコーチたちが徹底解説している。体が起き上がってしまう自覚のある人にとって、読んでおきたい特集と言えそうだ。

写真/西本政明

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