リオオリンピックの銅メダリストでもあり、2017年の全英オープンでジョーダン・スピースと激闘を繰り広げて2位に入ったのもまだ記憶に新しいマット・クーチャー。そんな世界ランク14位(2017年10月22日現在)の彼が選んだ14本のクラブとは?
「ミスショット時のロスの少なさをもっとも重視しているんだ」
1978年アメリカ生まれ、身長193センチと恵まれた体格をもつマット・クーチャー。2017年の全英オープンにおけるジョーダン・スピースとの熾烈な戦いは記憶に新しいだろう。驚くような飛距離があるわけではないが、とにかく曲がらないという印象を持つ選手だ。そんな彼のクラブに対するこだわりはどこにあるのだろうか。
15年ぶりにブリヂストンオープン出場のために来日したという本人に直接聞いてみた。
「僕は正確性をものすごく重視している。新しいものはどんどん試すタイプだけど、選ぶ基準は明確。それはミスヒットをしたときに、どれくらいの飛距離ロスが出るのか? ということ。ミスをしても影響の少ない、正確性の高いクラブを好んで使うよ。そういった意味ではあまりクラブを替えるほうではないね」。
「すべては結果の世界」。メーカーがバラバラなのは数字を大事にしたから
見た目や振り心地に、それほど強いこだわりはないというクーチャー。あくまでも打ったときの“結果”が大事だと続ける。
「今は数字でなんでも出る時代。結果(パフォーマンス)が優れたクラブであれば、多少の違和感はなんでもない。すべては結果の世界だからね、自分のベストのパフォーマンスを引き出してくれる、数字重視のクラブ選びをしているよ」。
自身のプレースタイルと同じで、クラブにも正確性を強く求めているクーチャー。正確なショットとベテランならではの粘り強い戦いぶりに今後も注目したい。
詳しいクラブスペックは、週刊ゴルフダイジェスト11/7号「pro's spec」をチェック!