7番アイアンのロフト「34度」が性能を物語る
無骨で華麗。相反するような表現を使いたくなるようなアイアンが登場した。7番アイアンでロフトが26度以下といったような“激飛び系”アイアンが人気な昨今、このAPEX MBの7番のロフトは「34度」。今どきクラブに比べれば2番手分ロフトが寝ていることになる、昔ながらのオーセンティックなロフト設定。「このアイアンは飛ばすクラブではない、距離を正確に打ち分けるクラブだ」と、このカタログの数値が雄弁に物語っているようだ。
とはいえ、その中身は最新のテクノロジーに裏打ちされている。ワンピース軟鉄鍛造のヘッドは、番手ごとにバックフェースの肉厚を変えた番手別重心設計。打感を良くするとともに、高いコントロール性を実現したという。フェース面には同社のウェッジと同じ20Vグルーブを採用。ラフからでも安定したスピン性能を発揮するのがウリだ。
しかし、なんといってもゴルファー心をくすぐるのはその形状だろう。世界のトッププレーヤーからのフィードバックを元に開発したというその形状は、薄めのトップブレードにストレートなリーディングエッジ、ややコンパクトなヘッドサイズで実に美しい。
自分の腕前はひとまず置いて「打ってみたい」と思わせる、そんな形状だ。
このアイアンより飛ぶアイアンは多くあるだろう。しかし、このクラブで芯を食った打感はきっと気持ちいいんだろうなあと妄想させてくれるアイアンはそう多くない。
そんなアイアンのひとつ、APEX MBアイアンは、2017年11月17日に数量限定で発売予定。シャフトはダイナミックゴールドS200で、価格は3番、4番アイアンが単品で2万2000円+税。5番からピッチングまでの6本セットが13万2000円となっている。