プロのアイアンの弾道は高い。グリーン脇で待っていると、上からドンッと落ちてくる。しかも高いだけでなく、飛距離も十分。一方我らアマチュアゴルファーは、アイアンでも弱々しいスライスボール……。そこで、弱いスライスを強いフェードに変身させる方法を、プロゴルファー・中井学に聞いた!
スウィングにひと工夫で大変身
アイアンは「高めだけど飛距離が出ない」という人は、スウィングにひと工夫が必要です、と中井学プロは言う。
「フェースが開いたままアウトサイドからインパクトしてしまうなら、左腕をピンと伸ばしてスウィングするのが効果的。こうすると、左肩からクラブヘッドまでの距離が変わらないため、ミート率がアップする。手元が浮かないので、フェースがスクェアに戻りやすい。スウィング弧が大きくなって、横からスウィープに打てる、といいことずくめです。
ダフりやすい人なら、ヘッドをクリーンに入れる感覚を取り入れてもいいですね。これで、横から真芯でボールをとらえるスウィングに変身できるはずですよ」(中井、以下同)
ポイント1:左腕を伸ばしたままスウィングする
「左腕の曲げ伸ばしやしなりを使わず、左腕を伸ばしたままスウィングします。これで、肩からクラブヘッドまでの距離が一定になるため、打点が安定します。ハンドファーストを意識しないで、クラブに任せて振るのがポイントです」
ポイント2:目とボールの距離をキープする
「目とボールの距離を保つことができれば、ミート率はアップします。ただし、体の前傾角を変えないようにすると、体がスムーズに動きにくくなるので、目とボールの距離を保つことに集中してスウィングします」
この記事は、発売中の週刊ゴルフダイジェスト2017年11/21号の特集「『すくわず』に打てた! 高弾道アイアン」より。プロみたいな切れ味鋭いアイアンを打ちたいと思うゴルファー必見の内容だ。
写真/増田保雄