いいクラブの条件とは?「1番はやっぱり“顔”ですね!」
2017年11月3日~5日に行われたTOTOジャパンクラシックで5位タイに入り、復調の兆しを見せた渡邉彩香。最大の武器は圧倒的な飛距離。だが、彼女がこだわるのは、飛距離ではなく操作性だという。
「クラブに対して、“必ずこれじゃなければダメ”というものはありません。ただ、いいものは打ってすぐにわかるので替えるときは早いです」(渡邉)。
では、渡邉が言う“いいもの”とはどんなクラブなのか?
「一番はやっぱり顔ですね。真っすぐ、スクェアに見えないと、弾道がイメージできません。その後に、そのイメージと実際の弾道がマッチしているかどうか。私はもともと球が高いので、抑えて打ったときに、いい意味で高さが出ないクラブが好きです。ウッド型ではなく、アイアン型のユーティリティを入れているのは、そういった操作性を重視しているからなんです」(渡邉)。

「アイアンが好きです」という渡邉。見た目にこだわり、気持ちよく真っすぐに構えられることを重視。アイアン(5I~PW)「ブリヂストンゴルフ J15CB」

女子プロでは珍しいアイアン型ユーティリティ。「もともと高さが出るので、抑えて打ちたいんです」(渡邉)。UT「ブリヂストンゴルフ ツアーB X-HI」(20・23度)
まっさらな気持ちで打ったときのフィーリングが大事
また、新しいものはまず試してみることが大事だと渡邉は続ける。
「先入観を持たずに打ってみるんです。情報を入れてしまうと、自分の感覚が鈍ってしまうような気がして。まっさらな気持ちで打ったときのフィーリングを大事にしています。だからこそ、替えるときは早いし、なかなか替えないことも多いんです」。

「構えた時にすっきり見えるので、思い切り振りきれます」(渡邉)。ドライバー「ブリヂストンゴルフ ツアーB JGRプロト」(9.5度)

グリーン周りは基本的には58度を使うが、状況に応じて52度、49度を使い分けている。ウェッジ「ブリヂストンゴルフ ツアーB ウェッジ プロト」(48・52・58度)

パターは真っすぐストロークしやすいマレット型。手の感覚を消したい渡邉にピッタリの1本。パター「オデッセイ ミルドコレクション RSX V-LINE FANG」
シーズン終盤に、本来の調子を取り戻しつつある渡邉。日本の女子ツアーが盛り上がるためにも、彼女の完全復活が待ち遠しい。
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