バンカーは手打ちがベスト
ゴルフダイジェスト編集部(以下、GD):バンカーのザックリやホームランは振り遅れが原因だったんですね。
横田英治(以下、横田):ビギナーの頃はバンカーが苦手じゃなかったのに、ショットが安定してきたらバンカーが上手く打てなくなった、という人は振り遅れの可能性があります。振り遅れると、バウンスがなくなってミスしやすくなる上、ヘッドが走らないため砂の爆発に必要なヘッドスピードが不足してしまいます。
GD:なぜ起こるんですか?
横田:アイアンを上からハンドファーストにしっかり打てるようになると、同じようにバンカーも打ってしまうんです。でも、アイアンとバンカーは打ち方が逆。アイアンならナイスショットでも、バンカーではミスになってしまうんです。
GD:どうすれば、振り遅れによるミスをなくせますか?
横田:ひと言でいうなら、手打ちにすることです。
GD:それでいいんですか?
横田:体を動かさず、手だけで振るんです。これで、手元よりヘッドが大きく動くので、振り遅れません。また、体重移動しないので、軸ブレも起こさず、インパクトが正確になってナイスショットができるんです。
ポイント 1:胸の面を変えずにスウィング
「胸の面をボールに向けたまま、手だけで上げ、手だけで下ろすイメージでOK。体の回転を使ってクラブを振ろうとすると、ヘッドが遅れやすくなるだけでなく、軸がブレてしまい、インパクトがズレやすくなります」(横田)
ポイント 2:ハンドレート気味にインパクトする
「ヘッドを上から入れると思っている人が多いですが、実際はハンドレート気味にインパクトするのが正解。これで、バウンスが効いて砂が爆発します。ハンドファーストにして刃から入れると、バウンスが消えて砂が爆発しません」(横田)
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2017年12/5号の特集「バンカーのザックリ&ホームランは振り遅れが原因だった!」の一部。中級者がバンカーから上手く出すヒントは「手打ち」。初心に戻ってバンカーからナイスアウトしよう。
写真/田中宏幸