わかってそうで意外とわかっていないレッスン用語を分かりやすく解説する月刊ゴルフダイジェストの人気連載「レッスン用語に五里霧中」。イラストレーター・野村タケオさんと井上透コーチの掛け合いが人気のこの連載、今回は「左ひじの引けってどう直せばいいの?」がテーマだ。

シャフトを首よりも下のラインに通す

「インパクトで左ひじが引けているのは良くない」というのはゴルファーの常識……のはずが、最近はプロでも左ひじが引けて五角形でスウィングしているのを見かけることもある。一体どういうことなんだろう?

井上透コーチは「アマチュアとプロの左ひじの引けはまったくの別物。アマチュアゴルファーの左ひじの引けは、ダウンスウィングの時にカット軌道で入ってくることから起こります」と話す。

「プロで左ひじが引けているように見えるのは、低年齢のときに長いクラブを使ってゴルフを覚えたプロに多いんです。自分の体の大きさにとって長いと感じるクラブを使うと、振りやすさを求めてひじが曲がりやすい。ですので、決して悪癖というわけではありません」(井上、以下同)

画像: 今平周吾も左ひじが引けたように見えるスウィングをしているが、ショット力はツアー屈指(2017年ダイヤモンドカップ 3日目)

今平周吾も左ひじが引けたように見えるスウィングをしているが、ショット力はツアー屈指(2017年ダイヤモンドカップ 3日目)

このように左ひじの引けにも「良いひじの引け」と「悪いひじの引け」の2種類がある。そして、それは自分で良し悪しを判断する方法があると井上プロ。

「自分がどのようなスウィングか確認するために、スマートフォンで後方から撮影しましょう。その際に見るべきポイントは、ダウンスウィングのときにシャフトがどこのラインを通過しているかです。大体のプロゴルファーは首よりも低いところ、右肩の上くらいをシャフトが通過していきます。ですので、ダウンスウィングで首よりも高い位置からシャフトが下りてきて、正面から見て左ひじが引けていたならば、それはカット軌道による“悪いひじ引け”の可能性があります」

左ひじが引けていても良いひじの引けの場合がある。まずは自分のスウィングを分析することから始めよう。

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この記事は、月刊ゴルフダイジェスト2017年1月号の「レッスン用語に五里霧中」と連動したもの。本誌もぜひチェックしてほしい。

写真/姉崎正

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