グリーン周りのアプローチがいつも平らなライならいいけど、実際には傾斜にかかってしまうことが多い。難易度の高い左足下がりからのショットをツアー7勝を誇る今野康晴プロに教えてもらった。ウェッジを持ったときの傾斜の打ち方をしっかりと覚えて、“寄せワン率”を上げよう。

傾斜に沿ってヘッドを上から下に振る

グリーンオーバーしたときによく遭遇して、もっとも難易度が高いのが左足下がり。どう打っていいかわからずに、トップしてまたグリーンオーバーしたなんて経験が誰にでもあるだろう。

「このライは僕たちプロでも難しくて緊張しますよ。低い球でカラーに当てて転がす打ち方と、球を上げてグリーンに落とす打ち方がありますが、どっちも簡単じゃないから厄介ですよ」(今野、以下同)

とはいえ、難易度が高いのはやはり、上げるほう。その打ち方を詳しく知りたいところだ。

「トップやダフリの確率を減らすために、斜面に沿ってヘッドを上から下に振ることが大事。そのためには、左足体重で体を左に傾けて構えること。バランスが崩れないように注意しながら、なるべく斜面と直角になるまで傾けてください。そしてアウトサイドインに振って傾斜を緩やかにするけど、左を向いて構えると右ひざがスウィングの邪魔になります。だから右足を後ろに下げておくんです。あとはコックを使ってクラブを縦に上げて、勇気を出して左下に抜くこと。上手く打てたら球が上がって止まるから、グリーンをキャリーで狙えます」

画像: 右足を後ろに引いて左下にスパッと振り抜く

右足を後ろに引いて左下にスパッと振り抜く

ポイントは、コックを使ってクラブを縦に上げること。手を体からあまり離さずに、コックを使ってクラブを縦に上げ、高い位置から左下に振り抜く。

画像: 振っていく方向はピンより左

振っていく方向はピンより左

もうひとつのポイントは構え方。斜面に沿ってヘッドを振るために、体をなるべく左に傾けて地面と直角になるように立つ。左足体重が正解だ。

画像: 右ひざが邪魔になるから後ろに引いて構える

右ひざが邪魔になるから後ろに引いて構える

アプローチが難しいのは距離感もあるが、傾斜地からのショットが多いから。この際4つの傾斜地からのショット術を身につけて、グリーン周りに強くなろう。

この記事は、発売中の月刊ゴルフダイジェストの特集「どう打つ?どう構える?『斜面』からのアプローチ」より。本誌ではすべての斜面から寄せワンできるアプローチ方法が載っている。どんなライからでも寄せたい人は、要チェックだ。

写真/姉崎正

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