アゲンスト風がいちばんやっかい!
ゴルフダイジェスト編集部(以下GD):どうしてアゲンストが一番難しいのでしょうか?
大堀裕次郎(以下大堀):スピン量のコントロールが難しくなります。通常、100ヤードは普通に打てば自然にスピンが入ります。だからこそ、アゲンストは影響をもろに受けやすくなる。いつもより飛ばそうとするとインパクトが強くなり、余計なスピンが入ってしまいます。グリーン面をキャッチできても、スピンで戻りすぎることがあるんです。
GD:スピンを入れずに100ヤード打つ技術はかなり難しいことなんですね?
大堀:ヘッドの入れ方などを意識する必要がありますが、メンタル的にも注意が必要です。
GD:メンタルというと?
大堀:乗せて当たり前という距離が自分自身にプレッシャーをかけてしまう。結果、上体の力みにつながり、上から打ち込む打ち方になります。スピン量が逆に増えすぎてしまうんです。
ポイント:「インから低く」が合言葉
風が吹くとそれに負けまいと力みが生じる。結果、軌道が鋭角になりスピンが増えてしまう。
「ポイントはインサイドからヘッドを入れること。入射角がゆるやかになれば、余計なスピンは入りません。手先を使うと入射角は鋭角になりやすいので、100ヤードという短い距離でもしっかり体を使うことが大事です。目指すべき球質は、風の影響を受けにくいロースピンボールですよ!」(大堀、以下同)
100ヤードでありがちなのがボールを上げようとする動き。左腰が高くなり、右肩が下がるとヘッドが下から入りすぎてしまう。
「腰は水平にターンさせるイメージを持ち、手元がインパクトで浮かないようにしましょう」
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2017年1/2号の特集「腕の差が出る“風の100ヤード”これがプロの技」より。冬の冷たい風に翻弄されない100ヤードを身につけよう!
写真/大澤進二
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