月刊ゴルフダイジェストで連載中の「マイクラブ・マイギアを語ろう!」。2018年2月号で紹介されているのは、世界ランク15位のマット・クーチャーの14本。感性よりもデータを重視して選んでいるというクーチャーのギアを見てみよう。
曲がり幅を減らす工夫がいろいろ
全米アマ優勝時は腕の動きでフェースコントロールし、打球を曲げてゲームを組み立てる感覚派だったマット・クーチャー。だが、20代にスランプを経験し、コーチのクリス・オコネルと取り組んだのはフェースローテーションを抑えたスウィング。安定性を高めることが主眼だった。
「飛距離より再現性。シンプルにコース戦略ができるようになりました」(クーチャ、以下同)
ドライバーは、身長から見るとかなり短い44.75インチを愛用。元はドロー系だったが、現在の持ち球のストレートに近いフェードを打ちやすくする工夫のひとつだろう。ヘッドも、ホーゼル部の調整でオープンフェースに設定。ウェートビスもつかまりを抑えるよう、フェース寄りを重くしてある。
「弾道データを見ながらベストスペックを探します」と話すとおり、2017年のブリヂストンオープンのレンジでは新モデルのデータを計測。パフォーマンスを高めることに意欲的だ。
スピンを抑制する「パワーミーリング」
フェースに施された細かいミーリングのラインがバックスピン量を低減。強いフェード弾道に貢献している。
無理せず飛ばせる60グラム台のS
シャフトは三菱ケミカル「TENSEI」60グラム台のSを使用。データ的に最もパフォーマンスが良かったという。
現在発売中の月刊ゴルフダイジェスト2018年2月号では、ドライバーだけでなく、マット・クーチャーのデータ重視な14本を紹介している。長年世界のトップレベルで活躍できる秘密を見てみよう!
写真/有原裕晶、矢田部裕