グリップ交換も朝メシ前。理想のクラブと出合うために、自らゴルフショップへ
2016年にツアー初優勝を挙げ、昨季2017年も安定した成績を残したささきしょうこ。クラブ選びに関して、彼女は女子プロのなかではかなり珍しいタイプと言える。グリップ交換を自身で行うのは当たり前、クラブにもはっきりとしたこだわりを持っている。契約がフリーの今は、理想のクラブと出合うために、自らゴルフショップへ足を運ぶ。
「ドライバーはヘッドの大きさが1番大事です。小ぶりのヘッドが好きなので、460ccのヘッドはまず使いませんね。ヘッドが大きいと、構えたときにボールが小さく見えてしまったり、スウィングしたときに抵抗を大きく感じてしまうんです」。
ささきは現在、3本のエース候補があり、筆頭はクレイジーだ。
「小ぶりで扱いやすくて飛ぶクラブを探していました。そのときに、葭葉ルミちゃんからこのクラブをすすめられました。振ってみると、振り心地がよくて実際に飛距離が出る。飛ぶというのは、やはり一番の魅力なので、今はこのクラブで落ち着いています。でも、運命の1本はゴルフショップで見つけます(笑)」。

3本のエース候補から選んでいるというささき。いろんなクラブを試して最高の1本を探している。いまのエースドライバーは「クレイジーFX BM-435」(9.5度)※写真左
調子や体調によって変化させる。こだわりのセッティング
そのほかのクラブについてのこだわりポイントはどこにあるのだろうか。フェアウェイウッドは、飛距離はもちろんラフからでも使えることを重視。ユーティリティにはラクに高さが出て狙えるものを。また、アイアンは「自分でつかまえにいかなくても、つかまってくれるものが好き」なのだと言う。

「ソールの抜けがよく、多少のラフなら気になりません」(ささき)。3W「ゼクシオ9 FW」、5W「スリクソン Z F65」

UTは高さが出て、風に強いことが大事。ショートウッドを使わない理由は、「イメージよりもつかまってしまうから」(ささき)。UT「スリクソン Z H65」(22・25度)

ウェッジは100ヤードを基準に選ぶ。「48度でちょうど100ヤードです。グリーンまわりはほぼ56度で対応しています」(ささき)。ウェッジ「クリーブランド RTX-3」(48・52・56度)
シーズン開幕に向けて、どうやら着々と準備は進んでいるようだ。
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写真/姉崎正