当てる場所を変えてストロークは変えない
ゴルフダイジェスト編集部(以下GD):下りのパットでは距離感が合わず、3パットばかりしてしまいます。
前粟蔵俊太(以下前粟蔵):下りのパットは途中から転がりが加速しますから、難しいですよね。フェースの芯で打つのが大前提ですが、僕は下りのパットは芯を外して打っています。そうすると転がりがソフトになりますよ。
GD:芯を外すって、どこに当てるのですか?
前粟蔵:距離が長めのパットは芯よりもトウ側で打ちます。手首をこねたり、ルックアップしたりしてはいけません。正しいストロークをして、芯を外すことが大事です。
GD:このテクニックは、どんなパターでも使えますか?
前粟蔵:ピン型やL字に限られます。マレットなど直進性が高いパターはフェースの芯を外しても転がりがほとんど変わらないので、効果はほとんどありません。
「短い下り」はヒール寄りで構えて打とう
GD:下りでも短いパットは本当に怖く感じます。
前粟蔵:それはプロも同じです。いかに恐怖心を取り除いて打つかを研究した結果、芯を外して通常と同じストロークをしたほうが決まりやすいことに気が付きました。短い下りはフェースのヒール側に当てましょう。フェース面が変わりにくいため、スクェアにキープしたままストロークしやすい利点があります。
GD:ついパンチが入ったり、そっと打とうとしてインパクトがゆるむ心配がなくなりますね。
前粟蔵:下りのラインは、いかに加速を抑えつつラインに乗せていくかが重要です。
この記事は週刊ゴルフダイジェスト2018年4月3日号特集「『下りのパット』でタッチを合わせるコツ」の一部を抜粋したものである。プロでも難しいと感じる下りのパットはあえて芯を外して打ってみるのはいかがだろう? 詳しい打ち方は本誌で確認しよう。
写真/西本政明