パットで目標に対して“真っすぐ構える”ことはある意味常識とされている。しかし、南秀樹コーチは「スクェアに合わせるのはフェースだけでいいんですよ。むしろ、真っすぐ構えようとすることに危険性がともなう」と言い切る。その真意はいったい? 多くの女子プロを指導する南コーチの、奇想天外パット術!
オープンスタンスでもクローズでもいい
ゴルフダイジェスト編集部(以下GD):パットは誰もが真っすぐに構えようとしていると思うのですが......。
南秀樹(以下南):肩や腰など、体のラインを真っすぐに合わせるだけでは真っすぐ構えていることになりません。大切なことはターゲットに対して真っすぐ“フェース面”を合わせること。正しく構える最大の目的はフォローでボールを押すためであり、あとはその人なりのスクェアが存在していいのです。
GD:オープンやクローズスタンスでも問題ないわけですね?
南:はい。ただ、フェース面をスクェアにセットするときに守るべき共通の基本があります。それはお腹に力を入れて、体の中心に軸(芯)を作ることです。軸ができると体の回転でストロークできる。結果、順回転がかかり微妙なラインでも、直線的に狙えるようになるわけです。
お腹に中心に軸を作ることができれば、体の回転で打てるようになり、体の回転でストロークできれば、フォローでボールを押せるようになるので、順回転がかかりやすくなるんです。そうなれば、肩や腰の向きがスクェアでなくても、真っすぐ転がるんです。
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この記事は、発売中の週刊ゴルフダイジェスト2018年4/10号の特集ページ「女子ツアーで大人気! パットコーチが贈る魔法のアドバイス」の一部。ツアーで人気のパット論を、発売中の本誌で確認しよう。
写真/大澤進二