力まず振ってラクに飛ばしたいから。ドライバーはJGRをチョイス
2018年シーズンの開幕第3戦、アクサレディスゴルフトーナメントで3位タイに入った渡邉彩香。昨年中盤から不調でなかなか優勝争いに絡むことができなかったが、復調の兆しが見えてきた。
使用するドライバーはJGRで基本的にはボールがつかまりやすく、多くのアマチュアにも恩恵が受けられるタイプ。ヘッドスピードが速い渡邉にとってはXDシリーズという手もあるが、そこにこそ彼女のクラブ選びの意図がある。
「ドライバーはラクに飛ばしたいという思いがあります。だから、ラクにボールが上がってくれてコントロールもしやすいこのモデルを使っているんです。イメージ通りの弾道が出てくれます」(渡邉)。
不調だった要因を作っていたのは間違いなくティショットだが、それを見事に克服してきた。その証拠がフェース面の打痕だ。

市販モデルにやや手を加えて彼女仕様になっているが、基本的な性能は同じ。球はつかまりやすく、球質が重いのが特徴。ドライバー「ブリヂストンゴルフ ツアーB JGRプロト」(9.5度)
「ラウンド中でもティアップを極端に低くしたり、ティの高さを状況に応じて変えたりしながら打っています」(渡邉)。
復活を目指す14本。5Wの代わりにUTを入れることも
基本的には14本の構成は昨年と変えていない。ただ、球筋は渡邉本来の球筋であるフェードへ戻りつつある。2015年以来となる優勝に向けて、確かな手ごたえを感じている渡邉のプレーは、今後どんどん良くなる予感がする。

フェアウェイウッドも彼女の大きな武器。強く叩いても引っかからない特徴があり、上から叩ける渡邉ならではの選択。3W、5W「ブリヂストンゴルフ ツアーB XD-F」

2017年から投入しているアイアン型のユーティリティ。「構えやすく、弾道をイメージしやすいんです」(渡邉)「ブリヂストンゴルフ ツアーB XH-I」

渡邉は上げるアプローチも得意。飛ばしだけではない、器用な一面を持つ。ウェッジ「ブリヂストンゴルフ ツアーB XW-B」(49・52・58度)

アイアンは、見た目は難しく見えるが、そのシャープさゆえにラインがきっちり出るモデル。こちらはスクェアなフォルムがお気に入り。(5I~PW)「ブリヂストンゴルフ J15CB」
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写真/大澤進二