M3とM4のコンボで、ウッド系の精度が格段にレベルアップ!
2018シーズンからウッド系をすべて新調した永峰咲希。飛距離よりも正確性が持ち味だが、このオフから投入した新しいドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティが好調で、さらにショット力に磨きがかかった。
「昨年オフにM3とM4を試しました。感触がよくて、すぐに使うことを決めました。ドライバーがM3で、フェアウェイウッドとユーティリティがM4です。個人的には、M4はいつも同じ球が出てくれて、M3は操作性がよく、ボールをコントロールして飛ばせる印象を持っています」。
ドライバーは“小ぶりなヘッド”を使ってみたかった
さらに永峰はこう続ける。「ドライバーは昨年まで使っていたグローレもよかったんですが、今回のモデル(M3)には440ccがあって、少し小ぶりなヘッドを使ってみたかったというのが理由のひとつです。フェアウェイウッドに関しては、もともと3番ウッドが苦手で、球が上がりやすいものがいい。だからM4を選びました。ユーティリティも球が上がりやすく、グリーンで止まってくれるので、言うことなしでした」
M3 440といえば、先週のPGA(米男子)ツアー「ウェルズファーゴ選手権」で松山英樹が採用したことでも話題となったドライバー。2018年のMシリーズは、ダスティン・ジョンソンが432ヤードをあわやホールインワンというショットを放ったことで「M4」が大きな話題となったが、その後M3に変えている。タイガー・ウッズもM3を採用しており、存在感がアップしている印象だ(ダスティン、タイガーはともに460CCモデル)。
その440CCバージョンということで、女子にはややハードには思えるが、永峰はそのロフト9度のモデルを使用。Yトラックと呼ばれる調節可能なウェートのひとつは後方に寄せ、つかまり具合を調節できるウェートはトウ側に寄せ、上がりやすさと引っかけにくさを両立させようという意図が見て取れる。
ついに達成したツアー初優勝。永峰の実力からすれば遅すぎたと言っていいかもしれないが、さらに上のレベルへとジャンプアップすることは間違いない。
撮影/大澤進二
※週刊ゴルフダイジェスト5/22号「pro's spec」より