飛ばせるスライスでターゲットを狙い撃つ
週刊ゴルフダイジェスト編集部(以下GD):曲げて打つのって、ちょっと抵抗があるのですが……。
横田真一プロ(以下横田):アマチュアの方々は真っすぐ打ちたい気持ちが強いですからね。でも、真っすぐ打つのは難しいし、かえって方向が安定しにくいんです。曲げることを考えるほうがやさしいですよ。
GD:スライスしてもいいと?
横田:スライスは悪い球筋ではありません。ドライバーはスライスしやすいので、逆に利用すればいいんです。
GD:右に曲がる球筋は距離が出ないように思うのですが。
横田:スライスでも飛ばない球と飛ぶ球があります。飛ばないスライスはスピン量が3000回転程度のことが多く、スピン量が多すぎるため高く上がってしまい、曲がり幅が大きくなる。左がOBの場合はそれでも大丈夫ですが、右がOBだと危険です。
GD:飛ぶスライスはどうやって打つのですか?
横田:腰をレベルに回して軽いアッパーブローに打ちます。スピン量が2000回転くらいに抑えられ、低い弾道で曲がり幅の少ないスライスとなります。
スウィングを直すよりクラブを替えるのが先
GD:曲げて打つのはいいとして、ひどいスライスを直すにはどうしたらいいのでしょう?
横田:まず今使っているものよりもロフト角が1~2度大きいドライバーに替えることです。スウィングだけ直せばいいというものではありません。
GD:クラブとセットでスウィングを矯正するのですね。
横田:練習するときはボールを右に置きます。スタンスの真ん中くらいに置いて極端なカット軌道を直しましょう。そこに置くとボールが上がりにくくなるため、ロフトが大きめのクラブが必要となるわけです。
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2018年6月5日号の特集『横田真一「曲げ球を、楽しもう」』の一部を抜粋したもの。本誌では、ドライバーを使った曲げワザを横田プロが詳しく解説している。気になる人は本誌を手にとってみよう。
撮影/姉崎正