地球にやさしい“激抜け”ソール。マルマン「KS ウェッジゼロバンス GN」

2018-06-12

GEAR ゴルフグッズ＆ギアマルマン KS ウェッジゼロバンス GN 週刊GD 週刊ゴルフダイジェスト

いい道具には、必ず物語がある。世に数多あるゴルフギア＆グッズの中から、とくにストーリーのあるものをピックアップするのが「ネクストブレイクゴルフグッズ＆ギア」。第27回はマルマンの「KS ウェッジゼロバンス GN」をピックアップ。

温故知新のグースネックウェッジ

アプローチに悩むベテランゴルファーは多い。ベテランこそ、アプローチのできがスコアを左右することを嫌というほど知っているから。悩んだ末にゴルフショップに通うが、なかなか改善しない。今、売れているのは出っ歯ウェッジ。アイアンはグースがついているのに、売れているウェッジはなぜかほとんど出っ歯という矛盾が生じている。

いくら有名プロが使って人気でも、グースに慣れているゴルファーは多い。「マルマンKSウェッジゼロバンスGN」は、名匠・杉山健三が生んだウェッジ。杉山氏のクラブづくりはパーシモン時代からで、グースネックのウェッジが全盛期の頃を知っている。思わず唸る構えやすさだ。

ストレートネックだとボールを上げようとミスになりやすいが、グースネックだと自然にハンドファーストに構えられ、ダウンブローにボールを打つことができる。ボールの外径カーブに合わせた特有のネック形状はふところが広く安心感があっていい。そしてバウンス角をゼロにしつつ、リーディングエッジの先端に丸みをつけることで、オートマチックな抜けを実現した。

画像: フェースが大きく、ふところが広い「ボールホーゼルポケット」採用で安心感がある。また、グースネックでボールを包み込むように拾える — フェースが大きく、ふところが広い「ボールホーゼルポケット」採用で安心感がある。また、グースネックでボールを包み込むように拾える

絶妙のグースで入射角が安定し、ゼロバウンスソールで、ボールをきっちりコンタクトできると、ヘッドの抜けが格段に良くなる。思い切りの良さが出てきて、振り抜けるようになり、さらにミスが減るという好循環も生まれる。クリフグルーブと呼ばれる、ルールギリギリの溝に、高精度ＣＮＣミーリングフェースで、スピン性能も安定している。

名匠の熟練の技に、最新加工技術を加えたグースネックの「マルマンKSウェッジゼロバンスGN」は、本格的に見えて、オートマチックで簡単なウェッジ。アプローチに悩む人が、アプローチの楽しさを思い出す。そんなゴルフが楽しくなるウェッジをぜひ試してほしい。