次のショットを打つ際に、取れかけているディボットが邪魔になりそう……。まだ地面から完全に切り離されていない状態だけど、これってルースインペディメントとして取り除くことはできるんだっけ?
気合を入れて放ったティショット。「う~ん、いい感じで飛んだわ! 今日イチ間違いなし」。「理想的な弾道ですね~。方向も良さそう!」
セカンド地点に向かうと、フェアウェイど真ん中にボールを発見! 「やっぱり飛んだわね~!」「うん、うれしいわ。ありがと~! ……って、あれ? ちょっと~」
「次の一打でしっかりグリーンを狙っていきたいところなのに、取れかけのディボットがテークバックで引っかかりそうだわ。かなり邪魔な存在ね……」
「地面から完全に切り離されたディボットはルースインペディメントだから取り除けるけど、これはまだ地面とくっついているから取り除いちゃダメ。押さえつけたりするのもライの改善になるから注意しなくちゃ!」
「地面からは切り離されていないけど、前の人が削った『ディボット』には違いないから、ルースインペディメントとして扱って問題ないはずよ。このままじゃ上手く打てなさそうだから、取り除いちゃうわね」
さてこの場合、正しい判断はどちら?
取れかけのディボットが邪魔だったので、ルースインペディメントとして取り除いたら?
ショットなどで切り取られた芝はルースインペディメントと認められるが、今回のように完全には切り取られていないディボットはルースインペディメントとは認められず、それを元の位置に戻したり取り除くことはライや意図するスウィングの区域の改善とみなされ、規則13-2の違反となる(裁定13-2/5)。
週刊ゴルフダイジェスト6/26号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、撮影・阪上恭史)