全米オープンでは、優勝したブルックス・ケプカ、2位でフィニッシュしたトミー・フリートウッド、最後まで優勝争いに絡んだトニー・フィナウと、ナイキのキャップとウェアを身につけた選手の活躍が目立った。ナイキといえばクラブ・ボール事業からすでに撤退して久しいが……彼らはどんなクラブを使ったんだろうか?

大活躍したナイキを身にまとった選手たち。そのうち、ブルックス・ケプカとトミー・フリートウッドは現在クラブ契約フリー。

ケプカのクラブは、ドライバーがテーラーメイドの「M3」。同じテーラーメイドの「M2」の3番ウッド、ミズノの「JPX900ツアーアイアン」、タイトリストの「SM7ウェッジ」(52度、56度、60度)を使用。パターはスコッティキャメロンで、ナイキのクラブはヴェイパーフライプロの3番アイアンだけバッグに残っている。いわば“ナイキ率”低め。

画像: 現在はクラブ契約フリーのケプカ。自由に選んだ14本で見事メジャー連覇を果たした

現在はクラブ契約フリーのケプカ。自由に選んだ14本で見事メジャー連覇を果たした

それに対してナイキ率高めなのがフリートウッド。ウッドはテーラーメイドのM3を使用するものの、3番ウッドと5番ウッドはナイキのヴェイパーフライ。アイアンは同じくナイキのVRフォージドと、VRプロを組み合わせている。VRプロは10年近く前のモデルだが、馴染みきったクラブで球を操り、見事シネコックヒルズGCを攻略した。

画像: クラブ契約フリーながら「変える必要がない」とナイキのクラブを使い続けるフリートウッド

クラブ契約フリーながら「変える必要がない」とナイキのクラブを使い続けるフリートウッド

もちろん中古クラブしか市場に存在しないこのアイアン、編集部調べでは値段はおよそ3万円台といったところだが、タイガー・ウッズのニューアイアン「TW PHASE1」もこのクラブをベースに作られたという話があったりもして、今後名器という評価が定まっていきそう。

さて、契約フリー二人とは異なり、ピンとクラブ契約を交わしているのがトニー・フィナウ。ドライバーは同社のG400MAX、3番ウッドはG400、3番アイアンはi200、4番以降はiブレードを採用している。グライド2.0ウェッジの50度までがピンのクラブで、残りのウェッジはボーケイのSM7、パターは日本では女子プロの岩橋里衣が使う“ピレッティ”のものを使用しているようだ。3人の中で唯一ナイキのクラブを一本も入れていないのも、やはりクラブ契約を交わしていることもあってかフィナウのみ。

画像: 今年からピンの契約を結ぶフィナウ。唯一ナイキのクラブを1本も使わない“ナイキ勢”だ

今年からピンの契約を結ぶフィナウ。唯一ナイキのクラブを1本も使わない“ナイキ勢”だ

2016年8月のナイキのクラブ・ボール事業からもうすぐ2年。当たり前の話だが、当時クラブ契約を交わしていた選手たちの使用クラブは、フリーを貫く者あり、メーカーと契約を交わす者ありで人によってまちまち。

そんな中、ケプカとフリートウッドのセッティングは、ドライバーは最新ながら、あとはある程度使い慣れたもので揃えられており、アマチュアゴルファーのセッティングの参考になりそうだ。

This article is a sponsored article by
''.