WGCブリヂストン招待の初日、松山英樹が魅せてくれた。16番ホールの3打目、残り130ヤード地点から放った一打が見事チップインイーグル! 初日を3アンダー21位タイとした松山だが、実はこのほかにもスーパーショットが飛び出していた! 月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウが現地からレポートします。

松山がみせた、2つのスーパーショット

こんにちはケンジロウです。アクロンのファイヤーストーンCCからお届けしております。

WGCブリヂストン招待の初日が終わりました。いやぁ、どの選手もスコアを出してきますね。トップがイアン・ポールターの8アンダー、続いてカイル・スタンリーとリッキー・ファウラーが7アンダーで並び、ジョン・ラームが6アンダー、ローリー・マキロイが5アンダーと続いています。

マキロイは松山英樹と同組だったので彼のプレーをよく見ていましたが、けっこう右に左にティショットを曲げていたんですよね。今週はショットの修正を熱心にやっていたので、その影響で球が散らばっていたのかもしれません。

それでも林の下から低い球で寄せてバーディをとったり、長い距離のパットを沈めたり、着実にスコアを縮め、上がってみれば5アンダーですからね。やはりこの試合に出ている選手はバケモノぞろいです。

画像: ティショットを曲げていたものの着実にスコアを縮め、初日は5アンダーで7位タイとしたマキロイ

ティショットを曲げていたものの着実にスコアを縮め、初日は5アンダーで7位タイとしたマキロイ

松山英樹は3アンダーで終え、初日はまずまずのスタート。松山もマキロイほどではないですが、ティショットを何ホールか曲げていました。ただしアイアンショットは相変わらずキレッキレで、圧巻だったのは前半16番の3打目です。ティショットを右に大きく曲げて、2打目は林の中から低いスライスで上手く出して、池の手前130ヤード地点にもっていきました。

画像: ティショットを曲げる場面も見られたが、アイアンは相変わらずのキレを見せていた

ティショットを曲げる場面も見られたが、アイアンは相変わらずのキレを見せていた

そこからのショットがなんとチップインイーグル! ボギー先行で悪い流れできていましたが、そこから一気に流れが変わりましたねぇ。後半の3バーディにつながったスーパーショットと言えるでしょう。

そのショットの連続写真を撮っていましたので、こちらご覧ください。

ウェッジのフルショット。ピンの奥4メートルぐらいのところにキャリーしてバックスピンでコロコロと転がって入りました。

「いいショットが打てたので良かったです。ピッチングで残り130ヤードでした」と試合後にそのショットを松山本人が振り返りました。

打ったあとにマキロイとハイタッチ。カップインしたボールはグリーンわきにいたギャラリーの子どもにプレゼントしていました。

画像: チップインイーグルを決めたあと、同組のマキロイとハイタッチを交わす松山

チップインイーグルを決めたあと、同組のマキロイとハイタッチを交わす松山

このイーグルショットのほかに実はもうひとつ、スーパーショットがあったんです。9番ホールの2打目です。

9番はティショットを大きく右に曲げて、となりの1番ホールのラフへ。残り222ヤードで上がり傾斜。目標方向には大きな木がありました。さっとユーティリティを選びしっかりと振り抜いて打った球は木を越えて見事にグリーンそばまでいきました。

こちらも試合後に「行ける(木を越えてグリーンまで届く)と思ったんで打ちました」と本人が言っていましたが、隣のホールから高い木越えのスーパーリカバリーショットでしたね。

画像: 3アンダーで首位とは5打差の21位でスタートを切った松山英樹(写真は2018年のWGCブリヂストン招待)

3アンダーで首位とは5打差の21位でスタートを切った松山英樹(写真は2018年のWGCブリヂストン招待)

まさに世界レベルのショット。調子が悪いと言いながらも随所にいいプレーを見せていましたね。

試合後にはドライバーを中心としたショット、パットを含め2時間近くみっちりと練習をしていました。

トップは8アンダーと突き進んでいますが、昨年ビッグスコアを出しているコースですからまだ残り3日のプレーに期待がかかります。

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