ドライバーはつかまりが大幅強化
まずは「Mグローレ ドライバー」を見てみよう。一振りした堀口は、「前作より全然つかまるようになりましたね」とその進化に驚きを見せた。
前作にあたるグローレF2はフルチタンだったが、Mグローレはカーボンコンポジットクラウンを採用。Mシリーズに搭載されていた、曲がりを抑える「ツイストフェース」や反発性能を高める「ハンマーヘッド」も取り入れているが、そこはやはりグローレの系譜。打った感触は「Mとはぜんぜん違う」と堀口。
「『M3・M4』とは全然感じが変わってきます。たしかにツイストフェースで(弾道がセンターに)戻る感じはあるんですが、それよりもしっかりつかまってくれる感が強いですね」(堀口)
何発か試打を重ねた堀口だったが、出球はすべて超高弾道。この結果は、フジクラと共同開発した専用シャフト「Speeder EVOLUTION TM」も関係していると中村。
「ロフト角は10.5度ですが非常に上がりやすいです。シャフトがものすごく走って、球を上げてくれますね」(中村)
ではこの「Mグローレ ドライバー」、どんな人にオススメなのだろうか。
「ヘッドスピードが47くらいの人はやっぱりちょっと左につかまり過ぎますね。ヘッドスピード40m/sから、43くらいの人にピッタリです。球がスライスしちゃう人はぜひ試してもらいたいです」(中村)
ドライバーと同じ流れで打てるアイアン
続いては「Mグローレ アイアン」。さっそく試打した堀口は、7番アイアンで真っすぐの195ヤードを叩き出した。プロのヘッドスピードでは参考にならないので速度を落としてもう一度打ってもらうも、187ヤードをマーク。これには中村も「まあ飛んじゃうよね(笑)」と苦笑い。打感に関してはどうだろうか。
「弾き感が強い。打った瞬間ターン! と出ていきます。ドライバーと同様につかまってくるので右に行く感じはまったくしないです。(ドライバーから)同じような流れでアイアンまで打つことができますね」(堀口)
堀口は「Mグローレ アイアン」の打音に着目。「(何回打っても)音が変わらないです」と堀口が言う通り、「Mグローレ アイアン」はボールにインパクトしたときの振動や衝撃を抑えることで、打音・打感にもこだわっている。また、スウィートエリアが広くなっているのでミスへの寛容性も高い。
中村が注目したのはネックの形状。ここに「飛ばしの秘密がある」と中村は言う。
「ネックが短いうえ、さらにネックを削ぎ落としてその分の重量を下に持ってきている。低重心で弾きがあって、専用シャフトも相まって球を上げてくれますね」(中村)
純正シャフトは、ドライバーと同じくフジクラと共同開発したカーボンシャフト「Speeder EVOLUTION TM」に加えて、日本シャフトと共同開発のスチールシャフト「N.S.PRO 820GH」もラインナップ。カーボンとスチール、Mグローレのために設計された2種の専用シャフトから、好みに合わせて選ぶことができる、おもてなし感のある仕様だ。
動画では実際の試打の様子や、打球ごとの計測データを詳しく見ることができる。ぜひチェックしよう!
協力/PGST