ニクラスには22人の孫がいる
ニクラスがツイッターで「うちの“小さな孫”ニック・オレアリーが新天地マイアミドルフィンズファミリーと我がニクラスファミリーに特別な1日をもたらしてくれた」とつぶやいたのは10月15日。
バッファロービルズからマイアミドルフィンズに移籍したばかりのオレアリーは14日、シカゴベアーズとの対戦にタイトエンドとして出場し移籍後初のタッチダウンを決めたのだ。
“小さな孫”は190センチ。並ぶとニクラスは孫の肩ほどしかないが、彼にとって唯一の娘が生んだ26歳のオレアリーは目に入れても痛くない存在だ。
ジャック2世と名付けた長男をはじめ、4人の息子のうち誰かがプロゴルファーとして成功して欲しいとニクラスが願った時期もある。
ダンロップフェニックスに自分が出場することで息子の主催者推薦を取りつけるなど、子供のことになると普通の父親の顔に戻ったゴルフ界のレジェンド。 長男と3男ゲーリー、4男マイケルはプロにはなったものの実績はほぼゼロ。息子たちは偉大な父を超えることはできなかった。
しかし孫には脈々と最強アスリートの遺伝子が息づいている。今年のマスターズのパー3コンテストではニクラスの15歳の孫ゲーリーがホールインワンを達成。将来彼が一代とばしでゴルフ界のスターになる可能性もある。
そういえばニクラスと仲の良いビッグ3のひとりゲーリー・プレーヤーには6人の子供と21人の孫がいる。プロペラ機しかなかった時代に6人の幼子を連れて世界中を転戦したプレーヤー。
「うちの小学生の孫がクラスで一番人気の女の子に告白されたんだ。ライバルが大勢いたのに孫が選ばれて誇らしい」とプレーヤーは孫自慢をして目を細めるが、ニクラスもきっとかつてのライバルに「孫がタッチダウンを決めたんだよ」と胸を張って報告しているに違いない。
ちなみにビッグ3の孫で唯一PGAツアーで活躍しているのはアーノルド・パーマーの孫サム・サンダース(編注:2017-2018年のPGAツアーで4回トップ10入りしている)。
クリスマスには大勢の孫たちがニクラス家、プレーヤー家に集結するとか。ビッグファミリー、万歳!