朝一番。軽めにと思って打ったティショットが力んでどスライス! なんてことはアマチュアゴルファーにはよくあることだ。ツアー30勝のレジェンド・倉本昌弘は3段階くらいの強さで打つ練習をすると本番で軽く打てるようになると話す。自身の著書「本番に強くなるゴルフ」から朝イチでのミスを防ぐための練習法を伝授!

「10割」の練習しかしていない人に「7〜8割で打て」は無効

アベレージゴルファーにとって1番ホールを無難にスタートできるかどうかは大きな問題だと思います。とくに、朝一番のショットというのは、大きくミスをしたくないところでしょう(実際には、1打くらいミスをしても取り戻せるのですが……)。

よく朝一番のショットは軽く打つのが基本だと言われています。これはとてもいいアドバイスなのですがラウンドで軽く打とうとしても、やはりミスをしてしまう。それはどうしてなのでしょう。軽く打つというのは、7~8割の力でスウィングするということです。

でも、それを頭でわかっていても、どうすればできるかがわかっていない。そこに問題があります。軽く打とうとしてもできない人は、軽く打つ練習をしていない。人間の脳は経験していないことをやろうとするとパニックを起こしてしまう。すると、普段どおりの動きができなくなる。だからミスになってしまうのです。

画像: 1番ホールを思い描いて練習しておくといい

1番ホールを思い描いて練習しておくといい

朝一番のショットを成功させるためには、朝一番のホールという状況を頭に思い浮かべて、いつもより軽く打つ。そしてそのショットを成功させる訓練をやっておく必要があります。

アマチュアの場合、練習場で力加減を変えてドライバーを打っている人は非常に少ない。でも、それでは本番で軽く打つことなどできません。普段、10割の力でしか練習してない人には、「7~8割の力で打て」というアドバイスは無効なのです。本番で成功するためには、練習で「成功した」という経験を積んでおく必要があります。そういう経験があって初めて、本番でも脳が自然に働いて、体が動くようになるのです。

具体的に言うと、練習場で力加減、振り幅をコントロールしたスウィングを練習しておく。クラブを少し短く持ち、スタンスを少し狭くして打つのもいいでしょう。そして、普段のショットを100パーセントだとしたら、70パーセント、50パーセントと、3段階くらいの強さで打つ練習をしておくと、本番で軽く打てるようになります。

このとき、メンバーコースや、よく行くコースがある人だったら、そのスタートホールをイメージしながら練習することが大切です。「あそこは右がダメだから左サイド狙いだな」とか「フックはいいけど、スライスはダメだぞ」と考えながらやると、より実戦に即した練習になるでしょう。

このように朝一番のショットを成功させるには、ラウンド前の準備が大切です。練習だけではありません。その日コースに着くまで落ち着いて運転できたのか。クラブハウスに余裕を持って到着することができたのか。ラウンド前のストレッチや練習ができたのかなども影響してきます。もし、そういう準備ができていない場合には、スウィングの力加減や振り幅、そして、ショットの出来不出来に対する期待も、通常の5割以下にする意識が欲しい。

準備もできていないのに無理をすれば、ミスが出るのは目に見えています。最初から5割以下の力加減、5割以下の結果でいいと思って打てば、大きなミスを防ぐこともできるし、思ったよりも上手くいって、リズムよくスタートできるはずです。

「本番に強くなるゴルフ」(ゴルフダイジェスト新書)より

撮影/岩井基剛

キャロウェイ

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