2018年の「アジア・パシフィックアマチュアゴルフ選手権」で松山英樹以来7年ぶりの優勝を挙げ、マスターズと全英オープンの出場を手にした金谷拓実。現在PGAツアー初参戦となる「ソニーオープンinハワイ」に出場中、世界へ羽ばたく20歳のスウィングをプロゴルファー・中村修が解説。

方向性抜群のショット力が武器

金谷拓実選手と言えば2017年の「日本オープン」で優勝した池田勇太に次いで1打差の2位に入り、18年は「アジア・パシフィックゴルフ選手権」で7年ぶりに松山に続く日本人優勝を飾ったアマチュア界のホープ。直後の「日本オープン」で、史上4人目の3度のローアマ(アマチュア最高順位)を獲得し、タフなセッティングで抜群の存在感を示しました。

松山英樹選手の東北福祉大学の後輩でもある金谷選手のスウィングを、じっくりと分析してみました。

画像: 2018年の「アジア・パシフィックゴルフ選手権」で優勝し2019年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場を獲得した金谷拓実

2018年の「アジア・パシフィックゴルフ選手権」で優勝し2019年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場を獲得した金谷拓実

金谷選手の最大のストロングポイントは正確性、方向性の良さです。それを支えるのは、まずグリップ。画像1を見てみると、正面から見て左手の甲が見えるややフックグリップで握り、右手もそれに合わせて横から握っています。フェースの開閉を少なくする意図がここから見えます。

トップではフェースの向きが空を向くシャットフェース。バックスウィングでフェースを開かない、フェースの開閉を少なくした現代的なフェースの使い方をしています。

画像: 画像1:ややフックグリップで握りトップではフェースが空を向くシャットフェース(写真は2018年日本オープン 写真/姉崎正)

画像1:ややフックグリップで握りトップではフェースが空を向くシャットフェース(写真は2018年日本オープン 写真/姉崎正)

次にインパクト(画像2)を見ると、ヘソで方向性を出すように体の中心部の回転でボール押し込んでいます。叩く、飛ばすというよりも“運ぶ”といった印象で、日本オープンのようなラフが深いセッティングになると強さを発揮する、しっかり振っても方向性が損なわれないスウィングと言えます。

描いたターゲットにボールを運ぶ能力が既に備わっているので、この先体が大きくなって飛距離がプラスされるとどんな選手になっていくのか、非常に楽しみです。

画像: 画像2:体の中心部の回転でボールを運ぶように打つ(写真は2018年日本オープン 写真/姉崎正)

画像2:体の中心部の回転でボールを運ぶように打つ(写真は2018年日本オープン 写真/姉崎正)

今後、PGAツアーやメジャーでプレーする中で、海外のトッププロの飛距離に驚くこともあるかもしれませんが、地面反力を使ったり、Xファクター(上下の捻転差)を大きくするなど飛距離を伸ばす方法はまだまだあります。無理なく、自分に合った方法を取り入れれば、持ち味の方向性を損なうことなく飛距離を伸ばすことも十分に可能です。

学業とゴルフの両立をしながら海外での活躍を目指す金谷拓実選手。学ぶことが多い2019年になりそうですが、将来に向けて実りある一年になることでしょう。

HONMA

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