可変ウェートが付き、ヘッドサイズは455ccに大型化
新しく発表されたG410の最大の特徴は、ヘッド後方に配置された可変式の弾道調整ウェートだろう。キャロウェイの「エピック フラッシュ」やテーラーメイドの「M5」にも同様の機能が搭載された、いわば“定番”の機能だが、ピンのドライバーにもついに搭載された

G410プラス。455ccと前作より10cc大型化した
ドローが打てる、フェードが打てるというのではなく、左へのミスが真っすぐになる、右へのミスが真っすぐになると説明するあたりが、大慣性モーメントでミスヒットへの強さが売り物のピンのドライバーらしいところか。

ドローポジションにするとドローが打てるのではなく、「右へのミスが出なくなる」ようだ
また、クラウン部に搭載された空気抵抗を良くするという突起(タービュレーター)を6本搭載し、フェース面にも工夫を凝らしたことで、ヒットモデルとなったG400に飛びをプラスしたのがG410プラスだというのがメーカーの説明だ。ヘッドサイズも445ccから455ccへとサイズアップしている。

構えた見た目は驚くほど前作に似ている。ピンのドライバーユーザーならまったく違和感なく構えられるだろう
ちなみに前モデルにあったスピンの少ないLSTは存在せず、「G410プラス」とよりつかまり性能の高い「G410プラスSFT」の2モデルのラインアップに変更されている。このうち、G410には弾道調整機能はついていない。

発表会に登壇した左から大出瑞月、鈴木愛、額賀辰徳、永野竜太郎のプロたち「デザインがかっこいいし、ヘッドが大きく安心感があり、構えたときのすわりもいいですね」(鈴木)
さて、では実際に打ってみてどうか。発表会に出席したプロゴルファーで、自身もG400ドライバーをエースとして使用する中村修の試打インプレッションが以下のようなものだ。
PINGの新ドライバー「G410」を試打レポート!トラックマンのデータを大公開
youtu.be「見た目には、460CCの『G400MAX』に可変ウェートをつけたという印象です。打ってみると、曲がりの幅が少ないですね! G400よりもさらに曲がりが減っています。音はカキンとこない柔らかい音で、これは前作より打感も含めて柔らかさが強調されています。ウェートのあるヘッド後方に重さを感じて、それだけボールが上がりやすいし、それでいて吹け上がることもないのでキャリーにつながります。とにかく曲がらない、その印象が強くあります」

中村修の弾道データ。スピン量やや多め、打ち出し高めの高弾道フェード(ほぼ持ち球)で曲がりの少ないビッグキャリーが出た。前作から変わらぬ安定感はさすが
極端な低スピンでなく、多少スピンが入ることも弾道の安定感につながっている。試しに、トウ側にウェートを寄せて試打してみた。
「やっぱり、トウ側に重さを感じますね。引っかけのミスが出る人には間違いなく効果があると思います」(中村)
キャロウェイのエピックフラッシュ、テーラーメイドのM5/M6といった話題のドライバーとともに、新たな注目モデルが名乗りを挙げた格好。
ドライバー以外にも、フェアウェイウッド、ハイブリッド、クロスオーバー(いわゆるアイアン型ユーティリティ)、アイアンまでがラインアップされたG410。発売日はすべて2019年3月21日予定。