今週開催のPGAツアー「ファーマーズインシュランスオープン」に出場するタイガー・ウッズがクラブセッティングを自身のSNSで公開している。昨年との変更点は?

専門家が驚いた「タイガー・ウッズは進化している!」

タイガー・ウッズのセッティングを見てみると、2018年最終戦での奇跡の復活優勝時から、実に10本のクラブが入れ替わっている。

まずはドライバー。昨年はテーラーメイドの「M3」を使用していたが、最新モデルの「M5」に。それに伴い、3番ウッドもM5に変更している。この変化を、ギアに詳しいクラブライターの児山和弘は「事件です」と言う。

画像: Tiger Woods on Twitter twitter.com

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「タイガーはクラブ選びに関して非常にコンサバティブ(保守的)なプレーヤー。かつては、1年でドライバーもスプーンも新しくするなんて考えられませんでした。とくに新しいM5のスプーンは、フルチタンでソールに重量がある、従来モデルとはだいぶ異なるクラブ。“新生タイガー”を強く感じるセッティングです」

以前、タイガーはギアに関して「これだ!」というものが決まっており、それを変更することはなかった。しかし、昨年「M3」ドライバーのウェート位置を試合のたびに調整し、少しずつ自分にアジャストさせていたように、クラブを自分にフィットさせる柔軟性、調整能力が増していると児山は指摘する。

ちなみに、アイアンは、昨年使用したテーラーメイドの「TW フェーズ1」から、「TW P7」という新たなタイガー仕様のプロトタイプに変更しているが、これに関しては「おそらく中身はほぼ同じでしょう」(児山)とのこと。

ピッチング、56度、60度のウェッジ構成や、マッスルバックのアイアン形状、そしておそらくは(カバーがかかっているのでわからないが)スコッティキャメロンの「ニューポート2」であろうパターなど、変えない部分と、ウッド類に見られる変える部分が混在する14本からは、クラブの力を借りてさらなる進化を果たそうというタイガーの貪欲な姿勢が滲む。

「ウッド類のスリーブもいじっていることが写真からわかりますが、それも含めてすべては4月のマスターズに向けての調整の一環だと思います」(児山)

クラブに関する保守的な考えを一部変更し、最新のテクノロジーの恩恵を存分に浴びることを選択したように見えるタイガー。2019年はさらに大暴れしてくれそうだ。

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