ゴルフ界では各メーカーの新商品が続々と発表されている。そんな中、ゴルフトレンドウォッチャーの児山和弘は「マークダウン品」にも注目だという。新製品発表に伴って安くなったクラブの中から、「買い」の名器を教えてもらおう。

最新モデルが発表される時期=マークダウン品が流通する時期

年明け早々から、キャロウェイ、テーラーメイド、そしてピンと有力メーカーの新製品が続々と発表され、すでにPGAツアーでは、数多くの選手たちが新しいクラブへとスイッチしている。

多くのゴルファーが、これらの最新モデルに興味津々だと思うがちょっと待ってほしい。新製品が発売になる前後は、マークダウン品が流通する時期でもあるのだ。

今さら言うまでもないが、マークダウン品とは型落ちで安くなったクラブのこと。多くのメーカーが一年ないし二年周期で新製品を発売し、その際、それまでのモデルを安価に販売しているのだ。

たとえば、昨年のこの時期、ダスティン・ジョンソンの衝撃的なパー4でのホールインワン未遂によって、大きな話題になっていたテーラーメイドの「M4」はこの年明けから値段が大幅に下がり、定価が7万200円税込のところ、現在は3万5,000円弱で購入可能だ。新製品が一年でおおよそ半額になっている。

このマークダウン品、新製品を購入したゴルファーにはすこぶる評判が悪い。決して安くない費用を捻出して思い切って買ったクラブが、場合によっては一年足らずで大幅に値下げしてしまうからだ。そのせいもあってか、かつてはクラブ売上のうち約4割を占めていたマークダウン品だが、現在はメーカーも販売に消極的だ。

逆に言えば、マークダウン品の市場流通が多い今の時期は、お買い得品ゲットのタイミングでもあるのだ。そこで今回は、筆者のおすすめ品を紹介しよう。前述のテーラーメイドもいいが、なんといってもピン「G400」だ。1年半前に発売されたこのシリーズは売れに売れて、ピンの2018年の売上前年比は170%だという。

画像: トレンドウォッチャーが勧めるのはピン G400シリーズ。中でもハイブリッド(ユーティリティ)は掘り出し物

トレンドウォッチャーが勧めるのはピン G400シリーズ。中でもハイブリッド(ユーティリティ)は掘り出し物

大いに売れた理由は、数多くのゴルファーにその性能が評価されたからだ。ドライバーももちろんだが、筆者はハイブリッドを勧める。難しいロング・ミドルアイアンの距離を実にやさしく、高い弾道で打てる。価格は現在、1本2万円前後でお試しでも買いやすい。すでに番手によっては、希少になっている在庫もあるので、意中の在庫を見つけたら即「買い」だ。

クラブアナリストのマーク金井氏にも聞いてみたところ、キャロウェイの「GBB EPIC FORGED」がいいという。一昨年、フェース裏に「2本の柱」を入れたことで大ヒットした「GBB EPIC」のアジア限定モデルとして、同じ年の10月に発売されたモデルだ。

中途半端な発売時期のためかイマイチ注目されなかった、いわば“時代の徒花”的モデルだが、フルチタンで打感・打音に優れている。ノーマルモデルよりも一回り小さい450ccで扱いやすく、何よりも構えたときの“顔”がいい。松山英樹が愛用した「グレートビッグバーサ」を思わせるバランスの取れた形状だ。

画像: クラブアナリストのマーク金井は、キャロウェイ GBB EPIC FORGED がおすすめだという

クラブアナリストのマーク金井は、キャロウェイ GBB EPIC FORGED がおすすめだという

定価が8万1000円税込という高価なクラブだが、1年余りが経過し、なんと3万円以下で購入可能だ。大阪人のマーク金井氏はさらにそこから値切ったとか。機能と値段のバランスを考えると、マークダウン品は非常にコスパに優れている。知られざる名器を値下げと同時に狙い撃ちする目利きのゴルファーも多いのだ。

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