打ち方を変えず、球質を変えて3本のウェッジを使い分け
33試合で11度のトップ10入りなど、昨年も安定した活躍を披露した菊地絵理香。そんな彼女が「わたしの生命線」と語るのが、3本のボーケイのウェッジだ。
「今の3本は2017年から。グリーン周りはこの3本を使い分けます。転がすときは48度、上げたいときは57度など、打ち方を変えずに球質を変えています。あとは、距離や状況に応じて。私はドライバーで飛ばして飛距離を稼ぐタイプではなく、100ヤード以内の精度で勝負するタイプ。この3本は、プレッシャーのかかる場面でも自信を持って振っていけますね」
アイアンはウェッジと同様、操作性を重視する。いっぽうウッドは、「自然に球が上がるのが理想」と楽に振れるものが好みだ。
「ドライバーのVG3は強く叩くというよりも、運ぶような感覚で振っています。しっかり距離が出せるので安心して握れます。3W、5Wのローグスターも同じで、球は上がりやすいのですが、吹き上がりにくい。強い弾道が出てくれるところが気に入っています」
2018年は2位と3位が3度ずつと、“悔しさ”も数多く味わった。いつ優勝してもおかしくない実力者は、「そのあと一歩を埋めるために、ショットの精度をさらに高めて臨みたい」と話す。キャリア初となる年間複数試合勝利が、2019年の目標のひとつだ。
【菊地絵理香の14本】
1W:タイトリスト VG3
3W:キャロウェイ ローグスター
5W:キャロウェイ ローグスター
3UT:タイトリスト 816H
4UT:タイトリスト VG3
6I〜PW:タイトリスト VFG3フォージド
AW:ボーケイ SM6 Fグラインド
SW:ボーケイ プロトタイプ
パター:スコッティキャメロン プロトタイプ フューチュラX5R
ボール:タイトリスト プロV1
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撮影/西本昌明