伝統と歴史を感じるクラブハウス
今週、第五のメジャーと呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」が開催されます。例年は5月に開催されていた今大会が3月開催となり、マスターズの前哨戦として今まで以上に注目を集める試合となりそうです。
このプレーヤーズ選手権が開催されるTPCソーグラスは敷地内にPGA本部や最新鋭のティーチング施設があり、PGAが運営する「トーナメント・プレーヤーズ・クラブ」の総本山という位置付けのゴルフ場です。
お城のようなクラブハウス内には、随所に歴史と伝統を感じる展示が数多く見られました。クラブハウスに入るとロビーには過去の名勝負の絵画が多数展示されていました。
「このコースでいくつもの名勝負が生まれてきたんだ。」
TPCソーグラス内でボランティアとして施設を案内しているというトム・バリーさんは一つ一つの絵画を選手のエピソードを交えながら丁寧に説明してくれました。
クラブハウス内には年間王者に授与されるフェデックスカップやプレジデンツカップなどの展示物、過去の名選手のクラブなども展示されており、まるでゴルフの博物館のようでした。
名物ホールを切り抜けた後に待つ難関ホール
プレーヤーズ選手権で印象に残るホールと言えば、なんといっても名物ホール17番パー3でしょう。池に囲まれたアイランドグリーンはティイングエリアに立つとグリーン面が見えづらいため縦の距離感が把握しづらい設計となっています。
しかし、私がTPCソーグラスで17番以上に難しく感じたホールは18番ホール(462ヤード、パー4)です。左サイドはティイングエリアからグリーン奥まで池が続き、右サイドは280ヤード以上飛ばすと林に入るためティショットの落としどころが非常にシビアです。
池を警戒して280ヤード地点にあるオークツリーに届かないように右サイドにレイアップをしたとしても、セカンドショットの距離が残るのはもちろん、木の枝がせり出していたり、ラフにつかまったりと左サイドに池が続くグリーンを狙うには困難が伴います。
左の池、右の林によっていつも以上に落としどころが狭く見えると思いますが、フェアウェイセンターから左サイドにかけてのベストポジションをとらえるティショットの正確性が必要となります。
また、開催時期が5月から3月に変わり風の傾向も変わることでしょう。アゲンストの風が吹くとより一層難易度を増すため、ティショットをどのクラブで打ち、何番アイアンでグリーンを狙うのか頭を悩ませることになると思います。
16番から続く難易度の高い上がり3ホールでどのようなドラマが待っているのか、最後まで目が離せない戦いとなりそうです。