2年前、マスターズ前夜に転落。今度は弟が!
2年前のマスターズ開幕前夜。ダスティン・ジョンソンはオーガスタで借りていた家の階段から滑り落ち腰を痛打。骨折は免れたが大本命のひとりとして出場する予定だったメジャー第1戦から無念の棄権をせざるを得なかった。
そして今回、ザ・プレーヤーズ選手権を5位タイで終えたジョンソン家に再び悲劇が。キャディを務める弟オースティンがやはり滞在していた家の階段から落ちて左肩と左腕を負傷したのだ。
「まったく僕らにとって階段は鬼門だよ。2年前の自分と同じように階段を滑り落ちたんだ。で、オースティンは左手を骨折してしまった」と説明した兄。
2年前のマスターズ直前は本人いわく「これまでのゴルフ人生で最高の状態だった」というが、階段落ち以来「どうもスウィングがしっくりこなくなった」。
デビュー以来12シーズン、1シーズンも欠かさず優勝を積み重ね、今季は欧州ツアーのサウジインターナショナルとWGC-メキシコ選手権で優勝を飾っており「ようやく2年前のフィーリングが戻ってきた」とジョンソンは復調を口にする。
日常生活に潜む罠に嵌るゴルファーは思った以上に多い。たとえばブラント・スネデカーとイエスパー・パーネビックは安全といわれるセグウェイから落ちて負傷。アーニー・エルスは休暇中にバナナボートから転落して脚を骨折しているし、ローリー・マキロイはサッカーを楽しんでいる最中、足首の靭帯を断裂する大怪我を負った。
ジム・フューリックに至っては歯磨きをしている最中に筋を痛め試合欠場に追い込まれている。
現在ジョンソンは9年ぶりにバルスパー選手権に出場中で大会初日は11位タイとまずまずのスタートを切った。キャディ? ご心配なく。骨折した左腕にギブスをはめたオースティンがバッグを担いでいる。
2月のWGC-メキシコ選手権で5打差をつけられジョンソンに優勝をさらわれたマキロイは「飛んで曲がらずパットも決まる。これじゃ太刀打ちできない。お手上げだよ」と白旗を揚げたもの。
絶好調だった2年前の状態に戻りメキシコで永久シードの条件の1つであるツアー通算20勝をクリアしたジョンソンがメジャーシーズンに連勝してもおかしくない。彼にとって怖いのは階段だけ…?