アームロック式パットとは、ブライソン・デシャンボーやマット・クーチャー、キーガン・ブラドリー、ウェブ・シンプソンらが採用して結果を出している、中尺パターのグリップを左腕に密着させて行うパッティングのこと。
![画像: オデッセイの「アームロック」。形状は“後ろが長いピン型”のダブルワイドと、大型マレットのVラインの2種](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2019/03/25/ac254887a8099777a84c7b2be68395ca4d8c42c5_xlarge.jpg)
オデッセイの「アームロック」。形状は“後ろが長いピン型”のダブルワイドと、大型マレットのVラインの2種
前提として中尺であることが必要で、シャフトをかなり左に傾けて構えることからロフトも寝ていないといけない。現状ではツアーでのサポート環境がなければ採用が難しい(いわゆる“吊るし”のパターだとうまくできない)スタイルだったが、その専用機ともいえるパターがお目見えした。
![画像: デシャンボーらが「アームロック」の使い手だ(撮影/岡沢裕行)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2019/03/25/6ac58fa54c178d4fe633f11b8801a46aa3c7c5e0_xlarge.jpg)
デシャンボーらが「アームロック」の使い手だ(撮影/岡沢裕行)
それがオデッセイの「アームロック」という“そのまんま”すぎる名称のパターシリーズ。スペックを見ると、長さは39インチと3番アイアンくらい。通常のパターで3度前後のロフトは7度と寝ている。普通に構えるとロフトが見えて違和感があるが、グリップを左腕に密着させて構えると自然な見え方になる不思議なパターだ。
![画像: 普通のパターのように構えるとロフトが非常に多く見えるが……(写真上)、グリップを左腕に密着させるとスッキリ見える(写真下)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2019/03/25/e3fa61b23b8bd581afe17b84120964aed35fc087_xlarge.jpg)
普通のパターのように構えるとロフトが非常に多く見えるが……(写真上)、グリップを左腕に密着させるとスッキリ見える(写真下)
国内女子ツアーでも(このパターをというわけではないが)「アームロック式」を試す選手が散見され、海の向こうでは松山英樹も練習場でテストしたというこのスタイル。
中・長尺パターを胸やお腹につけるパッティングスタイルが規制された後、多くのプロが採用しだしていてるこのスタイル。そのストロークの安定感は高く、流行が一過性のもので終わらない可能性がある。特殊なカスタムが必要ない専用パターの登場で、さらに流行が拡大するかも。