「当てて飛ばす」のではなく「自分がクラブを振れば勝手に飛ぶ」と考える
多くのアマチュアが、実際にボールを打とうとすると、なかなか思いどおりにいかないのは、「打とう」「当てよう」という意識が強すぎるというのも理由のひとつです。
ボールに合わせない自分でいるためには、「エゴイスト」になることが重要です。自分が円の中心にいて、クラブを振ったら、その先にボールがあって、勝手に飛んでいく、と考えればいいのです。
プロはどの会場に行っても自分が主役だから、いつも同じプレーができる。でも、アマチュアの場合クラチャンクラスの人でも、ホームコースだと力が発揮できるのに、よその会場に行くと力を出せない人がいます。それは、他の会場では自分が主役になれず、ボールに合わせにいってしまうからです。
素振りでは中心感覚を感じることができたのに、ボールを打つときに素振りのような感覚で打てないという人は、相手に合わせているのです。
これは、たとえば車の運転をしていて、前の車に一生懸命ついていこうとしたときのようなものです。自分のペースではないので、なかなか思うようにならない。もっと自分本位になって、「エゴイスト」といわれるくらいのスウィングをすればいいのです。
人間の目はカメラのシャッターと同じで、ピントさえ合わせておけば上手くできてしまうもの。だから、ボールに 「当てよう」と思わなくても「当たる」のです。自分のお腹に中心点が感じられて、その点を中心に円が描かれる感覚が備われば、ボールの位置はここだ、と自然にわかってくるものです。
練習場で、200球、300球もボールを打っていると、もうボールを打つ感覚がなくなって、ボールの位置もなんとなくわかってしまう、というような経験はありませんか。その感覚です。そのまま自分のペースで、ただ振ってあげればいいのです。