タイガー・ウッズの感動的な復活優勝に湧いたマスターズ。さて、タイガーといえば言わずと知れたナイキの帽子にナイキのポロシャツを着用している。実は、同じようにナイキのウェアに身を包んだ選手が、今回の優勝で“5連勝”となっていた。
最終日最終組も全員ナイキ
悪天候の懸念から通常の二人一組ではなく、三人一組でのプレーとなった2019年のマスターズ最終日。最終組をプレーしたのはタイガー・ウッズ、フランチェスコ・モリナリ、トニー・フィナウの3人だった。
この3人には共通点がある。全員ナイキのウェアを着用しているという点だ。思い返せば1年前、マスターズを制したのは同じく“ナイキの選手”であるパトリック・リード。全米オープンを制したのは今回最後までタイガーと優勝を争ったブルックス・ケプカで、これまたナイキを着ている。
全英オープンはモリナリで、全米プロは再びケプカ、そして2019年の初メジャーはタイガー……そう、実にナイキは「5連勝」を果たしていることになる。
2016年の夏にゴルフクラブ、ボール事業から撤退したナイキ。しかし、シューズとアパレルに関してはいまだに多くの選手と契約を結び、テレビやネットへの露出時間はむしろ増えている印象すらある。
ちなみに、マスターズの最終日最終組の面々でいえば、タイガーはテーラーメイド、モリナリはキャロウェイ、フィナウはピンとクラブ使用契約を交わしており、バッグの中身は見事にバラバラだ。
5月の全米プロも、メジャー連覇を狙うタイガー、全米プロ連覇を狙うケプカが中心となるだろう。果たして「ナイキの連勝」はこの先も続くか、否かーー。