ティショットはギリギリOBを免れたが、ボールはOB杭に寄り添うように止まっていた。邪魔だったので抜いたところ、同伴者から「OB杭は抜いちゃダメ!」と指摘が。そこで杭を元に戻して打とうとしたのだが……。
ティショットは林のほうへ。慌てて探しに行ったところ、なんとかOBは免れていたものの、OB杭に沿ってボールは止まっていた。「よかった! まあギリギリセーフね」
「ボールは助かったから、よかったけれど……。う~ん、このまま打とうとするとどうしてもOB杭が邪魔になるわね。あ、そうだ!」
「これさえなければいいのだから、私が打つときだけ抜いてしまえばいいわ。えいっ!」「ちょっと待って! OB杭は抜いちゃダメなんじゃない?」
OB杭が邪魔なので抜いた! どう処置すればいい?
ティショットはギリギリでOBを免れたが、杭にピタッと寄り添うようにボールは止まっていた。このままだと打ちづらいので、OB杭を抜いたところ、同伴者が慌てて「抜いちゃダメ!」と指摘。そこで杭を元に戻して何事もなかったかのように打とうとしたのだが、これっていいの?
正解はC、動かしてはならないが、ストローク前に元の状態に戻せば無罰。OB杭は「境界物」のため、罰なしの救済は認められない。したがって今回のように、OB杭を取り除くことによって「ストローク影響を及ぼす状態」を改善してしまうと2打罰になる(規則8・1a)。ただし新ルールでは、次のストロークを行う前に、取り除いた境界物を元に戻せば、罰を免れることができる(規則8・1c)
週刊ゴルフダイジェスト5/7・14合併号「ゴルルと新ルール」より(監修・小山混、増田保雄)