今週、米国ニューヨーク州の「ベスページ・ブラック・コース」を舞台に開催されるメジャー第二戦全米プロ。開幕前日の現地水曜日、現地で取材するゴルフカメラマン・姉崎正は松山英樹の練習ラウンドを追いかける。その帰り道に出くわしたのは、カートに乗ったジョン・デーリー!?

水曜日。当地に来て初めてお日様を見た日。松山はアウト9ホールを練習ラウンドした。

松山が練習場に来たとの情報を得て、急ぎインコースからドライビングレンジに赴くと、打席右端にミケルソン、そして対面に松山。

画像: ドライビングレンジで練習をしているミケルソン(左)と松山(右)。練習日は短パンOK

ドライビングレンジで練習をしているミケルソン(左)と松山(右)。練習日は短パンOK

両者ともドライバーを打っている。時折ミケルソンに目を遣る松山。程なく松山がアプローチ練習に向かい、夢の共演はここまで。

ミケルソンはドライバーとウエッジのショットを繰り返し、コーチと話をしながら練習を続ける。

そんなミケルソンの練習が終わるタイミングで、松山が戻ってきた。で二人ともラウンド。ミケルソンはインコースへ。

時刻は12時半少し前。同伴競技者は米国のリッチ・バーバリアンJr.とフランスのミシェル・ロレンゾベラ。ロレンゾベラは見た事があるけど、バーバリアンJr.は初見かも。

近づいたり離れたりしながら松山のハーフラウンドを撮影し、終わった場所は、もちろんクラブハウスから一番遠い9番グリーン……。松山は迎えのキャデラックSUVで練習場へ、私はそこからクラブハウス方向へ戻りつつも獲物探し。

画像: 9ホールの練習ラウンドをこなした松山

9ホールの練習ラウンドをこなした松山

ブライソン・デシャンボーを発見するも、トレードマークのハンチングを被っていないので1カットで終了。その後からマット・クーチャーが来る。セカンドショットが間に合いそうなので、急ぎセカンド地点へ行くも、彼のティショットは反対側へ。残念無念。大袈裟ながら、我が身の不運を嘆きます。

反対側のクーチャーを不本意ながらも撮影し、急ぎ練習場へ。「待ってろ松山」待ってるわけないけど。

画像: 午前中から練習ラウンドをしていた今平

午前中から練習ラウンドをしていた今平

遡ること2時間半。午前中のインからスタートした今平を撮り終えて、戻る途中の1番ホールでカートに乗ったジョン・デーリーを見つけた。

派手な競技委員かなあ、ラウドマウスの短パンだけど。あれ? キャディがいる。キャディはカートと関係なく徒歩でキャディバッグを担いでる。

ラフを走ってカートを止め、徒歩のキャディからクラブを受け取るとアプローチし始めた。これは一体どういうこと? 疑問が沸き起こるも、目指すは松山の練習です。

画像: 右ひざに故障を抱えているジョン・デーリーは本戦もカートで出場するようだ

右ひざに故障を抱えているジョン・デーリーは本戦もカートで出場するようだ

だがこの状況を撮影しない訳には行かない。疑問を抱えたまま写真を数枚撮って、再び練習場へと歩みだす。

後でメデイアセンターに戻り、複数の事情を知る人に聞いて驚いた。デーリーは右膝に故障を抱えていて、歩いてこのコースのラウンドは困難。なのでカートの使用を願い出たとのこと。

それを了承されてカートでの参戦になったと言う。明日からの本戦もカートを使うそうです。前々からの話題だそう。へぇー! そうなんですか。知りませんでした。

その後、松山を求めて急いでドライビングレンジに向かう。途中同業在米写真家に「松山と小平が並んで打ってまっせ」との有難い情報を得るも、着いた頃には時すでに遅し。

今日は待てども帰るまでにタイガー現れず。最後の練習日は終わり。明日から本戦です。

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