盛り上がりを見せているメジャー第二戦「全米プロ」。現地で撮影を続けるカメラマン・姉崎正が、タイガー・ウッズ、松山英樹らの奮闘の様子を“至近距離”からレポート!

出だしから大きく左へ曲がるドライバーからのスタート

予選ラウンド2日目。午後スタート組の松山英樹とタイガー・ウッズは昨日と同様、前後の組でペアリングされている。メディアセンターに帰るのが些か面倒なので、今日も朝出たっきりの通し業務です。

午前スタート組を撮り終えて、午後組は1番スタートセカンド地点で松山やタイガー組が来るまで流して撮影。流して撮るとは、場所を変えず定点で来る選手を撮り続ける事。松山組を撮り、お次はブルックス・ケプカ、フランチェスコ・モリナリ、タイガー組。タイガーのティショットは3番目。先の二人のボールは見える場所に。

画像: 2日目のスタートホールで左へ曲げたタイガーを少しでも近くで見ようと集まるニューヨークのギャラリー

2日目のスタートホールで左へ曲げたタイガーを少しでも近くで見ようと集まるニューヨークのギャラリー

タイガー打ちました。あれっ左側のホスピタリティーテント側が騒がしい。ギャラリーに打ち込んだ様子なので急ぎボール地点へ行くとありました。ギャラリー通路だけどテント土台に近くて、人の足が踏み締めていない深いラフの中。タイガー到着するもみんな目の前で見ようと、中々マーシャルの指示に従わない。

これがニューヨークのギャラリーか。恐れ入ります。まあ、なんとかその場を整理してタイガーが2打目を打ち、グリーン右バンカー。そこから乗せてナイスパー。波乱のスタートとなりました。

画像: 出だしの1番で左へ曲げた2打目地点のボールは深いラフの中

出だしの1番で左へ曲げた2打目地点のボールは深いラフの中

ハーフ折り返しはコースの一番奥。タイガー撮影を途中でやめて10番ティに先回りし、数組撮影しながら又松山組やタイガー組を待ちます。

ファインダーを通してタイガー組迄撮影終了。波乱の1番ティティショットを、なんとか切り抜けたタイガーでしたが、無念残念予選落ち。

松山は10位タイで決勝進出

その後はとなりの11番グリーンと12番ティで2つ先のジャスティン・ローズ、リッキー・ファウラー、バッバ・ワトソン組を撮り、松山を待つべく11番セカンド地点へ。

松山、ザンダー・シャウフレ、アレックス・ノーレン全員ティショットを右のバンカーに入れている珍しい状況です。ザンダー、ノーレンが先に打ち松山は最後。松山、乾いた高い音のショットを打ちました。

打ちましたが……あれ、ボールがない。

画像: 11番ホールで打った球がバンカーの淵に埋まりボールを確認する松山英樹とZ・シャウフェレ

11番ホールで打った球がバンカーの淵に埋まりボールを確認する松山英樹とZ・シャウフェレ

どうやらバンカー縁に埋め込まれた模様。他の選手や競技委員も手伝っての捜索で発見。そこからのこのホールは、ナイスと言って良いボギー。

松山は10位タイで、明日からの決勝に進みました。あと、今年のシンガポールオープンで優勝したジャズ(ジェーン・ワタナノンド)が松山と同じ10位タイで決勝に進みました。10代半ばでプロ入りして、日本に来た頃を思い出します。成長著しいですね。嬉しい限り。

撮影/姉崎正

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