今週の男子ツアーは関西オープン。ここ数年若手選手の優勝が目立つ今大会、今年の注目選手は誰? ツアー通算9勝の佐藤信人が分析!

近年は若手の活躍が多い大会

日本最古のトーナメントは1926年7月に行われた日本プロゴルフ選手権ですが、その約4ヶ月後に第1回関西オープンが行われました。第1回大会を制したのは日本の第1号プロゴルファー福井覚治。それから宮本留吉、戸田藤一郎、橘田規、杉原輝雄、島田幸作といった錚々たる関西出身のレジェンドたちがチャンピオンに輝いてきました。

一旦はツアー競技から外れましたが、2008年に石川遼がプロ転向後初優勝を挙げて盛り上がったことをきっかけに、翌年2009年からツアー競技として復活しています。その石川選手のプロ初優勝をはじめ、最近では片岡大育や今平周吾といった若手実力者が初優勝を挙げています。昨年は時松隆光がツアー3勝目を挙げ、近年は若手の活躍が非常に目立っている大会でもあります。

若手選手の中で最も初優勝に近いのではないかと思うのが24歳の比嘉一貴。2017年にプロ転向し、QTでまさかの失格という目に遭いながら、翌年アジア下部ツアーですぐに優勝し、AbemaTVツアーや九州オープンなどでも優勝を挙げ、さらに数試合でレギュラーツアーのシードを決めてしまいました。

画像: 東建ホームメイトカップ4位をはじめ、上位争いに絡み、賞金ランキングも12位と好調の比嘉一貴。初優勝はなるか(写真は2018年のHEIWA・PGMチャンピオンシップ 撮影/有原裕晶)

東建ホームメイトカップ4位をはじめ、上位争いに絡み、賞金ランキングも12位と好調の比嘉一貴。初優勝はなるか(写真は2018年のHEIWA・PGMチャンピオンシップ 撮影/有原裕晶)

今季すでに再三上位争いに顔を出していて、現在賞金ランキング12位につけています。穴のないオールラウンドプレーヤーで、かつて日本プロも行われた総合力が問われるKOMAカントリークラブで比嘉選手の初優勝が見られるかもしれません。

先週全米プロで世界にその名を売ったタイの23歳、ジャズ・ジェーンワタナノンド 。全米プロでは途中まで上位争いに加わり14位タイでフィニッシュ。15位以内に入ったことで、来年の全米プロの出場資格をすでに獲得しています。世界ランキングを69位に上げ、今週の関西オープン出場選手の中では最上位の選手になります。関西オープンが終わってすぐ翌日に三重県で行われるUSオープン予選を見据えての今回の出場だと思われます。

時差ボケや疲れはあるはずですが、モチベーションは高い状態。実力と今の勢いで日本の地での初優勝を上げる可能性は充分にあるでしょう。

若手の中で比嘉選手の次に今年初優勝しそうだなと個人的に思ってるのが25歳の佐藤太平。昨年のAbemaTVツアーの賞金王。今年3月PGAツアーチャイナでも優勝を挙げています。今季の日本ツアーは3戦して、54位タイ、34位タイ、20位タイと徐々に上がってきています。私はまだ佐藤選手のプレーぶりをじっくり見たことはありませんが、松山英樹選手もアドバイスを求めるほどパッティングが上手い選手だと聞いてます。

画像: 昨年のAbemaTvツアー賞金王の佐藤太平。松山英樹もアドバイスを求めるほどパットが上手いのだとか(写真は2018年の東海クラシック 撮影/姉崎正)

昨年のAbemaTvツアー賞金王の佐藤太平。松山英樹もアドバイスを求めるほどパットが上手いのだとか(写真は2018年の東海クラシック 撮影/姉崎正)

パットだけではなく、今季のパーオン率は4位、フェアウェーキープ率が3位とショットも安定しています。関西オープンは2006年以降関西出身選手の優勝がありません。兵庫県出身の佐藤選手をはじめ、今週は40名の関西出身選手が出場します。13年ぶりに関西勢の優勝があるのか注目です。

画像: ドライバーは絶好調、なのにアイアンは絶不調…どうしたらいいのかプロに聞いてみた!~井上透と幡野夏生のこれってどうしてる?~ www.youtube.com

ドライバーは絶好調、なのにアイアンは絶不調…どうしたらいいのかプロに聞いてみた!~井上透と幡野夏生のこれってどうしてる?~

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