ティショットが右に曲がり、斜面の上へ。ボールは、落下した勢いでできた自らのピッチマークの中に埋まってしまった様子。そこで救済しようとしたところ、同伴者から「待った!」の声がかかった。あれ、こんなときどうすればいいんだっけ?
ティショットは一直線に右方向へ。「お願いっ! どうにかフェアウェイにうまく戻ってきてくれたらいいんだけどな~」
「ボールはどうやら、斜面の途中で止まったみたいですね」「もう少し、いいところまで転がってくれたらよかったのに……残念!」
「昨日の雨の影響かしら。地面がぬかるんでいるから、そこで止まってしまったのね。これではなんだか、打ちにくいわね……」
ラフで自らのピッチマークの中にくい込んだ球はどう処置すべき?
ティショットは右方向へ。通常なら転がって落ちてくるぐらいの急な斜面だったが、ボールは斜面途中で止まっていた。どうやら地面がぬかるんでいたせいで、ボールが落下したときにできた自らのピッチマークの中に埋まってしまった様子。そこで救済しようとしたところ、同伴者から待ったがかかった—―。
正解は、「救済ができる」。旧ルールでは、自らのピッチマークによって地面にくい込んだ球を救済できるのは、フェアウェイなどの芝草が短く刈られた区域に限られていた。しかし新ルールでは、ジェネラルエリア全域(例外あり)で救済が認められる。球が自らのピッチマークの中にあり、球の一部が地表面以下にあれば、地面にくい込んだとみなされる(規則16-3)。
週刊ゴルフダイジェスト6/11号「ゴルルと新ルール。」より(監修・小山混、撮影・増田保雄)