100ヤード以内の精度が昨年より上がった
5~6月と月をまたいで行われた海外メジャー・全米女子オープンに初出場した新垣比菜。今季は国内ツアーでも、開幕戦の2位を皮切りに、11試合の出場でトップ10フィニッシュが5回と安定感の高さは際立っている。
その要因になっているのがショートゲームだ。「100ヤード以内の精度が昨年よりアップしました」と本人は手ごたえを口にする。
「ウェッジを昨年のRTX3から新しいRTX4に替えたのですが、私好みの“やさしさ”になってくれたのがいいですね。具体的には、ソールの滑りがとてもいいこと。多少ライが悪くても、ヘッドの抜けがいいのですごく楽に感じます。さらに、スピンがしっかり入ってくれるので、その点も満足です」。
クラブに求めるものは“やさしさ”と言い切る新垣。14本のクラブを見渡しても、その傾向は強く出ている。「できるだけシンプルにプレーすることで、好不調の波を抑えたい」とその理由も明確だ。
感覚的な要素が反映されるショートゲームにおいても、やさしさを最優先にクラブ選択をする理由は「考えすぎないように」するため。長いシーズンを戦い抜くため、自分を追い込みすぎる要素を未然に排除して、試合に臨む。今シーズンの安定ぶりは、こんな取り組みの成果と言える。
【新垣比菜の14本】
1W:ゼクシオ テン(8.5度、ディアマナ X50、硬さS)
3W:ゼクシオ テン(15度、ディアマナ X50、硬さS)
5W:ゼクシオ テン(18度、ディアマナ X60、硬さS)
4UT:ゼクシオ テン ハイブリッド(20度、ミヤザキ カウラ HB、硬さS)
5I~8I:ゼクシオ フォージド(NSプロ 950GH プロトタイプ)
9I、PW:ゼクシオ フォージド(NSプロ 950GH)
AW、SW:クリーブランド RTX4 フォージド(50・52・58度、NSプロ 950GH)
PUTTER:オデッセイ オーワークス V-LINE FANG CH
撮影/大澤進二
(週刊ゴルフダイジェスト6/18号「pro's spec」より)