ラフからのショットが停まっていたカートにクリーンヒット! 「共用のカートは携帯品とみなされるので、当てたら1打罰」と同伴者から指摘されたので、「新ルールでは無罰」と主張したものの、正しい処置はどうすればいいの?

「打ちま~す!」
今日は絶好のラウンド日和。「さあ、打つわよ~」ラフからのセカンドショットにも気合十分!

ペチッ! 「わ、シャンク!」
「やだ、つい力みすぎちゃったのかしら……。大事に打ちたかったのに、ここでシャンクが出ちゃったわ!」

ドンッ! まさかのクリーンヒット!
前方に停めていたカートに打球がヒット! 「いっけな~い! 当たっちゃったわ!」

「ペナルティはないですよね?」「1打罰じゃなかった?」
共用のカートにボールが当たったらどう処置すればいい?
右のラフからの2打目。右斜め前方にカートが停まっていたが、気にせず打ったところ、まさかのシャンクが出てボールがカートに当たってしまった。「共用のカートは携帯品とみなされるから、当てたら1打罰よ」と同伴者から指摘されたが、「新ルールでは無罰」と主張した。果たして、正しいのは?
正解は、「罰なしであるがまま」。旧ルールでは、停まっている共用のカートは各プレーヤーの携帯品とみなされ、球を当てた場合は1打罰が科せられた。新ルールでは、球が人や、カートなどの用具に偶然当たっても罰はなく、球はあるがままにプレーしなければならない(規則11・1)。ただし球の方向を変える目的で故意に置いた用具に球が当たった場合は2打罰になる(規則11・2a)
週刊ゴルフダイジェスト7/2号「ゴルルと新ルール。」より(監修・小山混、撮影・Tomoya Nomura)