1987年生まれ、愛知県出身の穴井詩(あない・らら)。2013年以降7年連続で賞金シードを獲得。センチュリー21レディス以来の3度目の優勝を目指す。そんな彼女の選ぶ14本のクラブとは?

本当に求めているのは“飛び”ではなく、“精度”

穴井といえば飛距離が注目されがちだが、強さの要因は安定感にある。7年連続でシード権獲得、今季も賞金ランキング8位(6月16日現在)の事実がそれを証明している。昨年からクラブ契約フリーとなり、ことあるごとに使用するクラブに注目が寄せられるが、「とにかく自分のスウィングを崩さないこと」をクラブ選びの大前提にしている。

「クラブを替えるときに大事にしているのは、構えたときの顔です。ドライバーのM5などウッド系はすんなり移行できました。ただ、アイアンは、どうしても替えられないんです。たくさんのクラブを試したのですが、どうしてもこれ(トライフィット)に戻ってしまう。でも、いいかげんフェースの溝が寿命なので、新しいクラブにチェンジしないとダメですね」

アイアンに求めているものは「飛距離が出つつ、止めること」だという。「やっぱり、飛ぶだけじゃなく、しっかりとグリーンに止まるかは大事ですし、感覚的な要素もあります。だから、アイアンはなかなか新しいものに替えられないんです」

画像: 3年以上使い込んだアイアンは、フェース面のキズが目立つ。アイアン「トブンダ トライフィット プロ ツアー1」(5I~PW)

3年以上使い込んだアイアンは、フェース面のキズが目立つ。アイアン「トブンダ トライフィット プロ ツアー1」(5I~PW)

飛距離ではなく、つねに頭のなかで描いているのは「グリーンに止めるショット」。新たな信頼できるアイアンが見つかれば、穴井の代名詞はこれまでの「飛ばし屋」ではなく、アイアンの距離感やグリーン周りの技術が光る「ショットメーカー」へとさらに移行していくはずだ。

画像: 本当に求めているのは“飛び”ではなく、“精度”

【穴井詩の14本】
1W:テーラーメイド M5(9度、ツアーAD PT6、硬さS)
3・5W:キャロウェイ ローグ(13.5度・18度、ツアーAD PT6、硬さS)
4UT:テーラーメイド M4 レスキュー(22度、ツアーAD HY75、硬さS)
5UT:キャロウェイ ローグ(24度、ツアーAD HY95、硬さS)
5I~PW:トブンダ トライフィット プロ ツアー1(プロジェクトX FLIGHTED、硬さS)
AW:キャロウェイマックダディ2(52度、ダイナミック ゴールド、硬さS200)
SW:グラインドスタジオ ウェッジ プロトタイプ(58度、ダイナミック ゴールド ツアーイシュー、硬さS200)
PUTTER:オデッセイ EXO セブン

週刊ゴルフダイジェスト7/2号「pro's spec」より。撮影/大澤進二

※一部訂正致しました(2019.06.20 12:15)

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