「手打ち」を直してしっかりターフを取りたい! どうすれば?
小澤:みなさん、こんにちは! USLPGAティーチング会員の小澤美奈瀬です。今回は特別に生徒さんをお招きしました~ぁ!
柴田」ご無沙汰しております先生。以前、お世話になりまして(編集注:2017年放送のTV番組で共演)。
小澤:柴田さんの頭のサイズが54センチしかなかったっていうのが、すっごく印象に残ってて! 帽子は何処で買われるんですか?
柴田:もちろんキッズサイズを売っている所です、って、それってゴルフと関係ないでしょ。
小澤:最近、調子はどうですか?
柴田:あまりやっていなくて……今年からまた始めたんですが、フォームもバラバラですし、以前どういう風に振っていたかも思い出せないんですよね。
小澤:それで今は、どんなお悩みが?
柴田:山ほどあるんですが、一番の悩みは、アイアンの「手打ち」で、ターフが取れないんです。だからスピンもあまりかからないしで、ポコーンという球が出やすいんですよね。
小澤:じゃあさっそくスウィングを見せてください。
小澤:いいじゃないですか。体重移動とかもしっかりできてそうですけどね…。
柴田:「できてそう」とか、そんな雰囲気で言われてもね。
小澤:えへへ。ただ一つ押さえておいて欲しい大事なポイントとして、「素振りでも地面をしっかり擦っていく」ということをやってもらいたいんです。素振りで地面を擦らないというのは、トップをするリハーサルをしているようなもの。だから、素振りの段階から下を擦っていけるとイイと思います。
柴田:なるほど。下を擦る素振りですね。やってみます(と、素振り。シュッ! とマットを擦る音が響く)。
小澤:いいですね〜。体の真ん中よりも少し左側をヘッドで擦れているのでダウンブローにヘッドが入ってきている証拠です。何でターフが取れないんでしょうね。
柴田:実際にボールを打つ時になると、なんかダフっちゃうイメージがあるんですよね。
小澤:じゃあここで一つおススメのドリルをご紹介したいと思います。
柴田:お願いします。
小澤:まず普通のボールに対して構えてください。そしてボールの30~50センチ先に手の平一つ分くらいの間隔に2つティペグを置きます。そしてこの2つのティペグの間をボールが通って飛んでいくイメージで振っていきましょう。そうするとヘッドはボールの先、30センチくらいは真っすぐに出して行く感じになりますから、ヘッドが低く入ってくるのでダウンブローにも打てますしターフを取っていけるスウィングになると思います。
柴田:へ〜、やってみます。でも、うーん、前にヘッドを出すイメージが難しいなぁ……。
小澤:ボールの赤道の真ん中くらいからクラブが入っていき、そのまま最下点がボール一個分だけ先にくるようなイメージで、低く前にリリースしてみてください。
柴田:低く、前にね……(と、バシッ! という当たりが)。
小澤:お、完璧! 今、当たった感じが凄く厚くなかったですか?
柴田:厚かったです。しっかり当たりました。
小澤:ね! すごく良かったですよ。低い所にターゲットイメージが一つあると、ヘッドがすぐに持ち上がったりしないので、しっかりターフが取っていけます。
柴田:なるほど! よし、じゃあもう1回……あ〜、ダフった。これが出ちゃうんですよ、実際のコースでは。
小澤:では、少しだけ腕のローテーションを入れましょうか。ティペグの間にボールを通そうという意識が高くなりすぎると、今度はヘッドを真っすぐに出そうとしてローテーションを使わないスウィングになってしまい、そうなるとリリースが早くなったりしてダフリやすくなるんですね。少しローテーションをいれることでヘッドが走ってくれると思いますよ!
柴田:なるほどね。じゃあやってみます。(バシッツ!)
小澤:完璧!
柴田:やっぱり、先生が良いからだな。アザーっす! いやぁ~、それにしてもわかりやすかった。遠くの目標物ではなく、近くの何かを意識してそこにボールとヘッドを通していくということですね。
小澤:柴田さん……“ボウリング”ってやったことありますか?
柴田:ナメンナヨ(笑)。ありますよ、そりゃ。
小澤:ボウリングって三角の目印のスパットが手前にあって、それを通していくイメージで投げるとピンに真っすぐに行きますよね。ゴルフもターゲットが遠いので、近くの地面や空中にスパッとを見つけて、そこを通すイメージで振るといいですよ。
柴田:いろいろ勉強になりました。ありがとうございます!
協力/ヒルズゴルフアカデミー 衣装協力/ブリヂストンゴルフ