お笑いコンビ・アンタッチャブルの柴田英嗣が美人プロの小澤美奈瀬に弟子入りし、ゴルフのスキルアップを目指すレッスン企画第2弾。今回は、「ドライバーの曲がりを抑え飛距離を伸ばす」という、ゴルファーなら誰もが望む大テーマだが、美奈瀬が推奨する2つのポイントを柴田がトライすると、なんと驚きの結果が!

「左足のかかと」を上げて飛ばそう!

小澤:皆さんこんにちは、USLPGA会員の小澤美奈瀬です。今回も柴田さんのお悩みを解決していきたいと思います。

柴田:前回、良いドリルを教えて頂きまして。アイアンがしっかりボールをとらえられるようになってきました。

小澤:よかったで~す!

柴田:今回はドライバーですけど。これがまあヒドイんです。右へ左へアッチコッチ飛ぶわで飛距離も出ないんですよ、先生。

画像: 今回はドライバーの悩みを解決!

今回はドライバーの悩みを解決!

小澤:以前はどのくらい飛んでいたんですか。

柴田:31~32歳の時は240~250ヤードくらいは普通に打てていたと思うんですけれどね。

小澤:今、おいくつですか?

柴田:44歳です。

小澤:え、見えないです。凄い、なんか、お美しいです♡

柴田:美しくねーよ!

小澤:え~、美の秘訣は?

柴田:あ~、乾燥肌なので必ずパックして寝ています。

小澤:女子のみなさん、見習いましょ~。先生ありがとうございまぁ~す。

柴田:なんの話だよ。早く教えろよ、ゴルフを(笑)。

小澤:今は飛距離はどのくらいなんですか。

柴田:いまは、210~220ヤード飛べばいいかなっていうくらいですよね。

小澤:分かりました、ではさっそくスウィングを見せてください。

柴田:お願いします!(バシュ! っと打ったボールは真っすぐに出てから左へ曲がりラフへ。飛距離は171ヤード。2打目も左のラフへ154ヤードのミスショット。3打目は出だしから左で飛距離は195ヤード。4打目は右サイドのフェアウェイで飛距離は220ヤード。全体的にミスが目立つ)

小澤:以前と比べて何か変えたことって、ありますか?

柴田:以前は、バックスウィングで左のかかとを上げて(ヒールアップして)いたんですよ。でも今は、左足のかかとは上げずに、ダウンスウィングからは右サイドのターンで打つようにしているんですよね。

小澤:上げなくした理由は何かあるんですか。

柴田:いや、なんとなく、ゴルフ界的な空気で。(石川)遼くんにしても松山(英樹)さんにしても、左かかとを浮かさないですよね。

小澤:あ~、なるほど。ただ、左のかかとを上げるメリットもあるんですよね。年齢と共に体が硬くなってきている方とかは、左足のかかとを上げたほうが、バックスウィングで体の捻転も作りやすいですよね。それに、ダウンスウィングで上げたかかとを戻すと同時に左足は地面からの反力を得やすくなるので飛距離も出ます。私は左のかかとを上げるのは大賛成なんですよね。

画像: 左足のヒールアップを取り入れることに

左足のヒールアップを取り入れることに

柴田:エッ! 本当ですか。

小澤:はい。じゃあ昔の記憶を呼び覚まして、「かかと上げ戦法」で打ってみましょうか。

柴田:昔のように振れるかどうか分からないですけど。ちょっとやってみます。(ブ~ン!)

小澤:もっともっと。もうホームランを打つぞ! という感じで、振ってみてください。

柴田:はい。ホームラン打つぞ! ですね。(ブン!)

画像: ヒールアップを取り入れたスウィングを実践する柴田

ヒールアップを取り入れたスウィングを実践する柴田

小澤:おぉ~、良い感じ。もっともっとホームラン打つぞ!

柴田:(バシーン!)あ~、ちょっと右かなぁ。

画像: ヒールアップを取り入れると、今日イチのまっすぐでトータル222ヤード飛ばした

ヒールアップを取り入れると、今日イチのまっすぐでトータル222ヤード飛ばした

小澤:いや、今日イチの当たりですよ。今、振ってみてどうでしたか?

柴田:違和感はありましたけどね。でも体が覚えているんでしょうかね。

小澤:正面から見ていて、凄くターンがしやすそうでしたよ。

柴田:確かに、左かかとを上げるとターンはしやすいかもしれないです。

小澤:柴田さんは、左かかとを上げないときはインパクトで体重が右に残り気味だったんですけど、左足カカトを上げることによって、フィニッシュで左に体重が乗っていくようになりましたよね。それで球が散らばらなくなってきました。

柴田:本当ですか。じゃあ左かかと上げるようにしようかな。

小澤:メッチャいいですよ!

トップで待たずに「踏んで振る」

小澤:ドライバーで、ほかに何か気になっているところはありますか。

柴田:トップの位置なんですよね。自分のイメージだとトップはスリークォーターくらいの位置で納めているんですけど、実際にはオーバースウィング。それでダウンスウィングでヘッドが遅れてきちゃうんですよね。

画像: 写真左が柴田の想定するトップ位置だが、実際には写真右のようにルーズなトップになっているという

写真左が柴田の想定するトップ位置だが、実際には写真右のようにルーズなトップになっているという

小澤:気になりますか? ビジュアル的なところでしょうか。

柴田:いやいや(笑)、ビジュアルはいいんですけど、これもゴルフ界全体的な空気ですよね。あんまりオーバースウィングのゴルファーっていないじゃないですか。

小澤:なるほど。じゃあまず素振りをしてもらうんですけど、切り返すポイントをかなり早い段階でやってもらいたいんです。今は、トップでクラブが上がりきってから下ろすという感じなんですけれど、それを、上がりきる前にダウンスウィングに入るという感じにしてください。上げている途中くらいのタイミングで、先ほどヒールアップした左足のかかとを踏んで振る、というような感じで。

画像: バックスウィング(左)、トップ(中)、ダウンスウィング(右)の写真。下半身に注目すると、トップの段階ですでにダウンスウィングの動きが始まっていることがわかる

バックスウィング(左)、トップ(中)、ダウンスウィング(右)の写真。下半身に注目すると、トップの段階ですでにダウンスウィングの動きが始まっていることがわかる

柴田:踏んで振る?

小澤:はい、上がったと思ったら「踏んで振る」。ちょっとやってみましょうか。

柴田:はい。(何回か素振りをする)

柴田:え、こんなに早く切り返していいんですか。

小澤:いいんです。クラブが腰の上あたりに上がったくらいのタイミングで下半身を左に戻していくイメージで振ってみてください。上げたと思ったらもう切り返すみたいな感じです。

柴田:(ビュン!)

小澤:もっと早く切り返す!

柴田:もっとですかっ(ビュン!)

小澤:ホームラン!

柴田:ひええ(ビュン!)

小澤:もっとホームラン!

柴田:いやいや、ちょっと待って。振り上げないで切り返していくのって、相当しんどいなぁ。

画像: 「踏んで振る」もさっそく実践。「しんどい」といいながらもしっかりスウィングに取り入れることに成功

「踏んで振る」もさっそく実践。「しんどい」といいながらもしっかりスウィングに取り入れることに成功

小澤:体幹がきついし、けっこう窮屈さも感じると思います。

柴田:めちゃくちゃ窮屈です。とりあえず成果が出ているかどうか、ボールを打ってみてもいいですか。(ビュン! 弾道は真っすぐで、飛距離はなんと238ヤード!)

画像: 「ヒールアップ」、「踏んで振る」の2つを組み合わせて打ってみると……?

「ヒールアップ」、「踏んで振る」の2つを組み合わせて打ってみると……?

小澤:ナイッショ〜。

柴田:先生! 今の、本当ですか⁉

小澤:最高じゃないですか。(パチパチパチ)

画像: まっすぐに238ヤード飛ばした柴田。レッスン前よりも約20ヤード飛距離アップし、方向性も安定した

まっすぐに238ヤード飛ばした柴田。レッスン前よりも約20ヤード飛距離アップし、方向性も安定した

柴田:ありがとうございます! やった!

小澤:野球で内野手がゴロを捕って投げるとき、捕って、振りかぶって、投げる、っていうんじゃなくて、捕った瞬間に投げるような感じだと思うんですけど、それと同じで、ゴルフで飛ばす時は上げた瞬間に切り返すくらい凝縮された速さみたいなのが大事なんです。ハードに振って飛ばしたいときは切り返しを早くする、どんな球を打ちたいかによってスピード感を変えていって欲しいと思いま~す。

柴田:僕が教わり始めの時は、クラブはゆ~っくり上げて、インパクトまではなるべくゆ~っくりみたいなイメージだったんですけど。変わってきましたね~! 勉強になりました。ありがとうございます。

協力/ヒルズゴルフアカデミー 衣装協力/ブリヂストンゴルフ

画像: 【アンタッチャブル柴田、レッスンを受ける!#2】ドライバーの飛距離を伸ばす~小澤美奈瀬プロ~ www.youtube.com

【アンタッチャブル柴田、レッスンを受ける!#2】ドライバーの飛距離を伸ばす~小澤美奈瀬プロ~

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