バンカー脱出を試みたものの、砂を多く取りすぎてしまい、再びボールは同じバンカーへ。悔しさから、ついクラブで砂を叩いてしまったところ、同伴者から「その行為、ペナルティになるわよ」と言われてしまった……。

「あ、ありましたよ!」「あ~! やっぱりバンカーだったかぁ」
3打目地点に向かったところ、残念ながらボールはバンカー内に。「あ~ん、やっぱりバンカーに入っていたわね」「先輩、ドンマイです!」

ドスッ!「ヤバッ! 砂を取りすぎちゃった」
「さあ、この1打でしっかりリカバリーしたいところね」「先輩、ファイト―!」ドスッ!!「わっ、いけない! 力が入りすぎて砂をついつい取りすぎちゃったわ」

「もう~! 私のバカッ!!」ドンッ(クラブで砂を叩く音)
「またバンカーに入っちゃったじゃない。何をやっているのよ、もうっ!!」自分への怒りから、ついクラブで砂を叩いてしまったところ……。

「まだバンカーから出ていないから、砂を叩いちゃダメですよ!」「え?」
バンカーからの脱出に失敗! 直後にクラブで砂を叩いたらどうなる?
セカンドショットをグリーン手前のバンカーに入れてしまった。なんとかリカバリーしようと力が入ったのか、砂を多くとりすぎてしまい、ボールは再び同じバンカーへ。悔しさのあまり思わずクラブで砂を叩いてしまったが、それを見た同伴者からペナルティを指摘されてしまった――。
正解は「無罰」。旧ルールでは、プレーヤーの球がバンカー内にあるとき、そのボールをプレーする前に自分の手やクラブで砂に触れることは禁止されていた。新ルールでは、砂の状態をテストしたり、ストロークについての情報を得るために故意に触れることは禁止されているが、今回のように「怒って砂を叩くこと」などは禁止されていない(規則12・2b)
週刊ゴルフダイジェスト7/9号「ゴルルと新ルール。」より(監修・小山混、撮影・Tomoya Nomura)