ツアープロの心強い味方・プロキャディ。トッププロには年間を通して契約する“専属キャディ”が付いていたりもするものだが、実はこれは様々な理由からハードルが高い。では、専属キャディを雇えないプロはどうしているのか? ちょっとマニアックな疑問を、安田彩乃にぶつけてみた。
「開幕戦は出られるか出られないかはもう決まっているじゃないですか。私は前半戦が出られることになっていたので、前半戦のこの試合空いてますか? とそこ(開幕戦)で色々なキャディさんに聞いてみる感じ。仲の良い選手に誰か空いてるキャディさんいないですか? って聞くのもありますし、コミュニティを駆使していますね」(安田)
ちなみに安田プロがプレーしやすいキャディさんは?
「私はコミュニケーションをとれる人がいいので、話しやすいというのが一番の決めてかな? 試合中も世間話とかが多いですね。試合が終わった後にキャディさんとゴルフの反省はしますけど、試合中はゴルフのことよりもしょうもない話とかをしています(笑)」(安田)

話しやすいというのがキャディに求める1番のことと話す安田彩乃
マネジメントをキャディに頼る選手もいるが、安田の場合はマネジメントは自分でやって、メンタル面が崩れないようにキャディにお願いするんだとか。特に気分の波が激しい選手は一度下がってしまったときの気持ちを自分でまた上げるのは難しい。そういうときにキャディと話すことで気持ちの切り替えができるというわけだ。
30キロ近くあるバッグを担いで18ホール歩き通し、練習日やプロアマを含めればほぼ1週間選手たちをサポートするキャディ。プロに選ばれるための話術まで求められるとは、まさに職人だ。
取材大会/アネッサレディス 撮影/矢田部裕