契約フリーだから、自分の状態とコースに合わせて、クラブを試しています
今季から主戦場を米ツアーから国内へと移した宮里美香。アースモンダミンカップまでの13試合でトップ10入り5度と、安定感はさすがと言ったところ。昨年、QTを27位で通過、年間を通して国内ツアーを戦うのは初めてだが、「いろいろな経験を経たことで、シンプルにゴルフを楽しむことができています」と充実感を口にする。
「オフにしっかりトレーニングしたので、ドライバーの飛距離が伸びました。ただ、あまり自分を追い込まずに、ゴルフを楽しみたいと思っています。米ツアーと比べても、試合会場の移動距離が短く、体力的な部分では負担も少なくすんでいます」
ギアに関しては、「契約フリーなので、自分の今の状態とコースに合わせて、いろいろと試しながら決めています。求めているのは弾道の高さ。疲れてくると球が上がらなくなるので、それをクラブでカバーできればと思っています。今使っている『M6』は、自然に高い球が出てくれているので、気に入っています」と手ごたえを口にする。
経験豊富なキャリアがあるとはいえ、今シーズンは最低でもシード権を確保しなければならない勝負の年だが、「自分のゴルフと向き合うことだけ考えています」と本人は冷静そのもの。前半戦の総決算となるアースモンダミンカップでは、今季最高の2位タイ。2013年の日本女子オープン以来の久々の優勝は、シーズン後半戦の現実的な目標となっている。
【宮里美香の14本】
1W:テーラーメイド M6(ロフト9度、ディアマナ BF60、硬さSR)
3W・5W:キャロウェイ ローグ(ロフト15度・19度、ディアマナ BF60、硬さSR)
3UT・4UT:ブリヂストン ツアーB XD-H(21度・24度、フブキ AX350、硬さS)
5I~PW:ミズノプロ 518(NSプロ 850 GH、硬さR)
AW:タイトリスト ボーケイSM6 Fグラインド(51度、NSプロ プロトタイプ、硬さSR)
SW:タイトリスト ボーケイSM6 Sグラインド(57度、NSプロ プロトタイプ、硬さSR)
PUTTER:オデッセイ トライホット#2
週刊ゴルフダイジェスト7/23号「pro's spec」より。撮影/岡沢裕行