全体を俯瞰し、歩測しながら情報を収集、整理する
井上:今回のテーマは「ロングパット」です。ロングパットが残ったとき、さあ幡野プロ、打つ前に何をする?
幡野:まずは傾斜を見る! あ、まじめに言っちゃった、エヘッ。
井上:まじめか! って、(僕ら)芸人じゃないからね。――まず傾斜を見るのかな?
幡野:はい。
井上:歩測は、する?
幡野:う~ん、だいたい。
井上:じゃあ問題、コレは何歩?
幡野:3.14。
井上:ソレは円周率だから。
幡野:じゃあ、18歩。
井上:では、幡野プロの目測が正しいか1歩1ヤードの歩幅で計測します。はい、行っておいで。
幡野:1・2・3…………16・17・18! やった~、(ピッタリ)世界新記録! すごくない⁉
井上:凄い、凄い。
幡野:私、測量士になります!
井上:プロは試合でよく歩測をするので、この距離が何歩くらいかという距離感をもっています。今、幡野プロは目測通りにピタリ、18歩だったけど、プロならこれを10歩とか25歩というように大きく間違うことはないですよね。それにしてもピッタリ当てられたのは凄いです。
幡野:ありがとうございます!
井上:歩測をする時は、単に歩数を数えるだけじゃなく、カップまでの途中のラインやカップ周辺の傾斜や芝目などを、行って戻ってくる間にチェックをしているんですよね。幡野プロは、歩測でチェックをする時に何を大事にしている?
幡野:なんか、私が乗ったら重いよね、ごめんね芝くん、って。
井上:芝がめり込むって? あはは(笑)
幡野:そんな嬉しそうに言わないで!
井上:ロングパットのラインを読む時には、【1】ボールを打ち出す周辺の傾斜、【2】中間地点の傾斜、【3】カップ付近の傾斜、というふうに3つに分けて傾斜を見ていくといいですよね。特にカップ際でボールの勢いが弱くなり止まりかける時には、傾斜の影響を大きく受けるので、カップ周りのチェックは最重要です。
幡野:うん、うん。
井上:それを踏まえて、幡野プロ、改めてこのロングパットのラインを読んでください。