ゴルフはミスをするスポーツ。しかし、ラウンド中に想定外のミスが出てしまったときに気持ちが上手く切り替えられず、ダボ、トリと叩いてしまった経験はないだろうか。プロも教えるメンタルコーチ・池努が「切り替えの儀式」をご紹介。

現代人の宿敵「イライラ」をなくす秘密のテクニック

あなたは想定外のミスから気持ちを切り替えることが上手でしょうか? たとえば、パーセーブできたはずのホールだったのにイージーなアプローチとパットでミスを連発し、ダブルボキーになってしまった……。想定より悪い結果を出してしまった後、ネガティブな気持ちを切り替えたくてもなかなか切り替えられないものです。せっかくの楽しいゴルフなのにネガティブな気持ちを引きずるのは勿体ないですよね。

画像: ミスを引きずらないで、スコアをまとめるためには?

ミスを引きずらないで、スコアをまとめるためには?

過去のミスを悩むことは良くない。未来にこれから起こるであろうことを想像し、こうなるのではないかと予測し不安になることも良くないこと。だから、今に集中することがパフォーマンスを発揮するコツでコントロールできるのは「過去」でも「未来」でもない。「今ここ」だけである。最近ではこれを理解している人も増えてきているように感じます。

しかし、頭では理解していても実際にコースで想定外のミスが出たりするとその気持ちを切り替えることはなかなか難しかったりするものです。この感情の切り替えの課題はゴルフだけでなく日常生活や仕事でも同じかもしれませんね。

切り替えの儀式は「呼吸」で行う

そんなときに頼りになるのが今回紹介する「切り替えの儀式」です。切り替えの儀式がうまくいけば、ダラダラと過去のミスを引きずることも少なくなるでしょう。

それでは、これがどんな儀式なのかを解説していきます。紹介する手法はサポートするプロゴルファーやプロ野球の投手にも実践してもらう呼吸法を使った切り替えの儀式です。これは誰もが簡単に使えるテクニックですのでぜひ参考にしてほしいですね。

たとえば、ゴルファーがミスを連発してイライラしたり、焦ったりしている状況に陥ったときにそのイライラの感情を切り替えのための儀式として“3回の深呼吸”をしてもらいます。深い呼吸には自律神経を安定させ副交感神経を優位にするというリラクゼーション効果もありますが、目的はそれはだけではありません。深呼吸に、さらに「ある重要な意味」を持たせるのです。その意味とは「イライラを風船にして吐く呼吸とともに空に飛ばす」ということです。

この切り替えの儀式のステップはこうです。

【1】姿勢を正し、まず一度、息をフーっと口から吐き切る

【2】鼻で空気をゆっくりと吸い込みなが胸やお腹が膨らむのを感じ、その胸とお腹の空間にイライラの風船が膨らむイメージする

【3】その風船にイライラの感情をできるだけ詰め込むイメージをする

【4】口からの吐く呼吸とともにイライラの風船を空に飛ばし、どんどん遠くに飛んでいくイメージをする

【5】2~3をあと2回繰り返す

せっかくの機会ですので、1分ほど時間を使い、上記の切り替えの儀式をやってみてください。私生活や仕事上でのため込んでいるストレスを風船にして飛ばしてしまうのです。

それでは1分間実践してみてください。

(※1分間経過…)

イライラやあせりの感情があるときにこの切り替えの儀式をし、イメージ上でイライラの風船を空に飛ばし、遠くに飛んで行ってだんだん小さくなり見えなくなるという想像をすることで本当にそれらの感情の多くの手放すことができる感覚が感じられると思います。

今回、ご紹介した切り替えの儀式はゴルフの練習でも、ラウンドでも、日常生活でも使えるテクニックになります。メンタルを定期的に整える切り替え手法としても使えるのであなたのゴルフや生活にも活かしてもらえればと思います。

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