全英オープン最終日。16アンダーでトップを走るシェーン・ローリーと、12アンダーで追いかける2位のトミー・フリートウッド。雨風が強まる中、二人の戦いを現地で追っていたカメラマン・姉崎正が、一部始終をレポート!

ローリーとフリートウッドの一騎打ち

全英オープン最終日。天気予報通りに激しい雨に見舞われました。

朝から降ったり止んだりを繰り返して、最終組がスタートする頃には上がっていましたが、5番ホールのティショットを打ち終えたあたりで、雨脚が強くなりました。

トーナメントリーダーのシェーン・ローリーが傘を開くと、あれっ、傘の骨がむき出しになっています。シェーンは最初、気づかない様子で歩き出しました。で、5歩10歩と歩くうちに気付いて直してます。手ですぐに直った様です。

画像: 全英らしい強い雨風に、ローリーの傘も悲鳴を上げる

全英らしい強い雨風に、ローリーの傘も悲鳴を上げる

最終組が8番セカンドショットを狙うタイミングで小粒の雨から大粒の雨に変わり、グリーンに着く頃には雨脚は更に激しくなって来ました。シェーンは長いパットを残したまま、激しい雨の様子を伺っている感じ。雨脚は激しいままです。

たまたま隣に並んだラウンドリポーターの丸山茂樹プロとの会話で「2015年のセントアンドリュースみたいにならなければ良いけど」と月曜日に順延した大会を連想させる程の厳しい降り様です。 

画像: 傘を横に差すほどの強い雨風が選手たちを襲う

傘を横に差すほどの強い雨風が選手たちを襲う

中断のホーンが鳴ることもなく競技は進行してゆき、このホール、シェーンはボギー。次の9番ティショット、アイアンを手にしたシェーン。篠突く雨の中打球は右方向へ。さらにピンチです。このホールもボギーで、本日のスコアはイーブンパーに戻りました。

雨脚がおとなしくなって来ました。先ほどのような雨はもうこないとの話です。シェーンは11番ホールもボギーとして本日ワンオーバーに。ですが、追いかけるトミー・フリートウッドもいささか精彩を欠いてます。

12番ホールに来ました。最後のパー5のホールです。二人がティショットを打ち終えセカンドに向かいます。シェーンは右ラフ、トミーはフェアウェイ。グリーンを狙えないシェーンが先に打ちました。フェアウェイのトミーは、前の組がグリーンを空けるのを待っています。ツーオン狙いです。手にしているのは黒いアイアン型UTかな?

画像: 12番ホール、ツーオンを狙うトミー・フリートウッド

12番ホール、ツーオンを狙うトミー・フリートウッド

シェーンが打ち終えてから間があきました。素振りをしたりしながらグリーンが空くのを待ちます。シェーンに追い付くためには、このホールでイーグルを狙う必要があります。

グリーンが空き、打ちました。手応えは十分の様で、歓声が聞こえます。2オン成功。3オンしたシェーンのバーディパットが外れ、トミーのイーグルトライ……外れた。バーディです。二人のスコア差はスタート時の4打差に戻ります。

雨はほとんど降り止んでます。14番をシェーンがボギー、トミーがダボとして半ば勝負あった感があり、更に15番でシェーンの渾身のバーディで勝負は決しました。

ギャラリーが、サッカー会場の様なシェーンコールや絶叫、アイルランド国旗を振って大歓声、大興奮です。18番セカンドからグリーンに向かうシェーンの後からギャラリーが次々とフェアウェイに溢れ出しています。

画像: アイルランド出身選手シェーン・ローリーの活躍に、地元ギャラリーたちは大いに沸いた

アイルランド出身選手シェーン・ローリーの活躍に、地元ギャラリーたちは大いに沸いた

表彰セレモニーでまた雨が降り出しました。今日1日雨との戦いでした。北アイルランド7月の雨は冷たいけれど、雨が上がればさらりとドライです。集まったギャラリーは猛烈な熱狂で勝者を称え、雨の影響もあるでしょうが、セレモニー途中から実にあっさりと引くように帰って行きました。

画像: 68年振りとなるロイヤルポートラッシュでの全英オープンは、シェーン・ローリーの勝利で幕を閉じた

68年振りとなるロイヤルポートラッシュでの全英オープンは、シェーン・ローリーの勝利で幕を閉じた

68年ぶりの北アイルランド開催の“The Open”を制したのはアイルランド人シェーン・ローリーでした。

画像: スピンの効いたアプローチの打ち方~原田修平プロ~ www.youtube.com

スピンの効いたアプローチの打ち方~原田修平プロ~

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