1998年生まれ、北海道出身の小祝さくら(こいわい・さくら)。プロ2年目の今季は、トップ10入りが7度と、安定したパフォーマンスを発揮。7月に行われたサマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメントでは、念願のツアー初優勝を遂げた。そんな彼女の選ぶ14本のクラブとは?

自分の感覚を大事に微調整を繰り返すのが、小祝スタイル

昨季から安定した成績を残している小祝さくら。第20戦目となるサマンサタバサ ガールズコレクション・ツアーで念願の初優勝を飾ったが、それまでの19試合でも、ベスト10入り6回と上々のパフォーマンスを発揮しており、本人は貪欲に理想を追求し続けていた。

クラブセッティングにも、彼女なりの譲れないこだわりが詰まっているという。
「ドライバーは使いなれているクラブに安心を感じます。感覚的な部分を大事にしたいので、アイアンは、楽に振り抜けることが第一。その感覚のなかで、飛距離と球の上がりやすさがあるのが理想です」と話す。振り抜けないことには、距離感は出せないという考えがあるからだろう。

とはいえ、もともとダウンブロー気味にスウィングする小祝にとっては、球の“上がりすぎ”もまたケアしておきたい点だった。そんなこともあり、今季からウェッジのシャフトを「SR」から「S」に変更した。

画像: 今季から「ディアマナ50」のシャフトを「SR」から「S」にチェンジ。その効果は、フェアウェイウッドの2本でもっとも感じるという

今季から「ディアマナ50」のシャフトを「SR」から「S」にチェンジ。その効果は、フェアウェイウッドの2本でもっとも感じるという

「『SR』だと右に吹けることや、上がりすぎて風に負けてしまうことがあったのですが、『S』にして、それがなくなりました。フェアウェイウッドでとくにそれを感じますね」

自身の感覚を大事にしながら、微調整を繰り返す。クラブセッティングも、成績も、小さなことの積み重ねで掲げた目標に近づいていくのが、小祝のスタイルのようだ。

画像: ニチレイレディスの練習日に撮影。Z765ドライバーが入っているが、優勝時はZ785を使用。ドライバーをチェンジしてすぐに結果を出した

ニチレイレディスの練習日に撮影。Z765ドライバーが入っているが、優勝時はZ785を使用。ドライバーをチェンジしてすぐに結果を出した

【小祝さくらの14本】※優勝時
1W:スリクソン Z 785(9.5度、ディアマナ B50、硬さS)
3W:スリクソン Z F85(15度、ディアマナ B50、硬さS)
5W:ゼクシオ ナイン(18度、ディアマナ B50、硬さS)
4UT:スリクソン Z H85(22度、フブキ AX350、硬さS)
5I~PW:スリクソン Z 585(フブキ AX i375)
AW・SW:クリーブランド RTX-3(46度・51度・58度、NSプロ 950、硬さS)
PUTTER:テーラーメイド スパイダーX パター

週刊ゴルフダイジェスト8/3号「pro's spec」より 撮影/大澤進二

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