自分の感覚を大事に微調整を繰り返すのが、小祝スタイル
昨季から安定した成績を残している小祝さくら。第20戦目となるサマンサタバサ ガールズコレクション・ツアーで念願の初優勝を飾ったが、それまでの19試合でも、ベスト10入り6回と上々のパフォーマンスを発揮しており、本人は貪欲に理想を追求し続けていた。
クラブセッティングにも、彼女なりの譲れないこだわりが詰まっているという。
「ドライバーは使いなれているクラブに安心を感じます。感覚的な部分を大事にしたいので、アイアンは、楽に振り抜けることが第一。その感覚のなかで、飛距離と球の上がりやすさがあるのが理想です」と話す。振り抜けないことには、距離感は出せないという考えがあるからだろう。
とはいえ、もともとダウンブロー気味にスウィングする小祝にとっては、球の“上がりすぎ”もまたケアしておきたい点だった。そんなこともあり、今季からウェッジのシャフトを「SR」から「S」に変更した。
「『SR』だと右に吹けることや、上がりすぎて風に負けてしまうことがあったのですが、『S』にして、それがなくなりました。フェアウェイウッドでとくにそれを感じますね」
自身の感覚を大事にしながら、微調整を繰り返す。クラブセッティングも、成績も、小さなことの積み重ねで掲げた目標に近づいていくのが、小祝のスタイルのようだ。
【小祝さくらの14本】※優勝時
1W:スリクソン Z 785(9.5度、ディアマナ B50、硬さS)
3W:スリクソン Z F85(15度、ディアマナ B50、硬さS)
5W:ゼクシオ ナイン(18度、ディアマナ B50、硬さS)
4UT:スリクソン Z H85(22度、フブキ AX350、硬さS)
5I~PW:スリクソン Z 585(フブキ AX i375)
AW・SW:クリーブランド RTX-3(46度・51度・58度、NSプロ 950、硬さS)
PUTTER:テーラーメイド スパイダーX パター
週刊ゴルフダイジェスト8/3号「pro's spec」より 撮影/大澤進二